【ボートレース】大会唯一の30代・田中勇輔はギリギリの積極的な走りで勝負―宮島ルーキーシリーズ
◆ルーキーシリーズ第19戦(11月15日、ボートレース宮島・2日目) 埼玉支部の田中勇輔(30)が、5コースから臨んだ初日7R。コンマ13のトップスタート(S)を決めたが、まくり差すことができず5着に終わった。「伸びが少し弱いですね。回り足も普通あるかないかで…」と脚勢にはいまひとつ自信がないようだ。「宮島は初めてだけど、乗り心地は悪くない。ペラの調整で伸びを求めていきたい」と照準を絞って足に特長を付けていきたいようだ。 20代ばかりの今節のメンバーの中で、ただ一人の30歳。「それまではサラリーマンで、普通に営業をしていました」とニッコリほほ笑む表情は前職で培われたのかも。「たまたま桐生順平選手のレースを見たんです。メチャクチャ格好いい、自分もああいう風になりたいと憧れて、25歳でボートレーサー養成所に入所しました」。同支部のスーパースターを目標に励んでいる。 「F(フライング)を切らないことが一番です」と今節のモットーは意外(?)と低め。「ルーキーシリーズはみんなSが早いので、巻き込まれてしまうんですよね」と照れ笑いを浮かべるように、デビューしてから7回切ったFの内、4回がルーキーシリーズでのこと。それでも持ち味は果敢なS。ギリギリの積極的な走りで魅了して欲しい。(塩谷 寿)
報知新聞社