労働災害死…埼玉で多発、今年既に12人 緊急警報を発令 建設業界に対策要請
建設現場の死亡災害などの予防・安全対策を徹底してもらおうと埼玉労働局(片淵仁文局長)は11日、埼玉県さいたま市南区の埼玉建産連会館で県建設業協会(小川貢三郎会長)と建設業労働災害防止協会県支部(島村健支部長)に要請文を手渡した。 男性死亡…清浄中に6・7メートル転落 同僚ら数人と「湖池屋」工場で作業、屋根で室外機を洗っていた 男性が落ちた瞬間、職場見学の10代女性が目撃…周囲の人に伝えて発覚 病院で息を引き取った24歳
今年の埼玉労働局管内の死亡労働災害は今月6日時点で12件、うち建設業で7件発生しており、同局では「死亡労働災害多発緊急警報」を発令。片淵局長は「一層の安全衛生活動の推進と災害撲滅のための取り組みを強化してほしい」と訴えた。 県建設業協会の小川会長は「私たちの業界は3K(危険、汚い、きつい)とよく言われるが、特に危険(要素)を排除できるよう安全体制を見直して全力で無事故に取り組みたい」、建災防県支部の島村支部長は「安全指導者研修も予定しているので、会員への周知徹底を心がけたい」と応えた。埼玉労働局は同日、陸上貨物運送事業労働災害防止協会県支部(瀬山豪支部長)にも同要請を行った。
【関連記事】
- 男性死亡…清浄中に6・7メートル転落 同僚ら数人と「湖池屋」工場で作業、屋根で室外機を洗っていた 男性が落ちた瞬間、職場見学の10代女性が目撃…周囲の人に伝えて発覚 病院で息を引き取った24歳
- 男性死亡…重機の下敷きに 一人で整地を任されていた男性、なぜか自分が操作する重機の下に 土を運ぶために訪れた同僚が発見 午後3時の空き地で悲劇、巻き込まれた23歳
- 男性死亡…昼食の休憩時、意識不明の状態に 工事現場で従事していた30代、休憩から戻らず異変 捜した工事関係者が発見、搬送先で息を引き取る
- 男性死亡…同僚の車にはねられる 交通誘導していた男性が仕事終了、夕暮れの工事現場 帰る同僚を見送りたい男性、私服に着替えて再び交通誘導…同僚の車ぶつかり悲劇 救急隊が到着時、男性は意識あり会話できた
- 転落した26歳女性、頸椎損傷など大けが…高さ5・91メートルから落ちる 住宅の新築工事で、足場を解体中に悲劇 会社を書類送検…現場にいるはずの主任者おらず、選任を怠っていた