貧乏すぎて依頼料が払えない母親!?会社に解雇されて行き場を失い夜逃げを決意する不幸な親子【作者に聞いた】
子どもの頃から漫画が好きで、ユーモア溢れる漫画を描いている宮野シンイチ(@Chameleon_0219)さん。X(旧Twitter)にて公 開された「夜逃げ屋日記」は、DV被害などに遭う依頼者を夜逃げさせた実話を基に描かれた人気漫画だ。今回は、Xに投稿されている中から「夜逃げ屋日記」の第11~12話を紹介するとともに、著者に本作で登場する依頼料が払えない依頼者の印象についても聞いた。 【漫画】本編を読む ■ デンゾウさんが夜逃げ屋で働く理由とは!? ある日、スタッフのデンゾウさんが宮野の家にやって来る。気前よくラーメンを奢ってくれ、ラーメンを食べながら他愛もない話をする二人。デンゾウさんは夜逃げ屋で3年ほど働いているようで、夜逃げ屋で働く理由を聞くも「ラーメン、冷めてまうで」と言われて話を逸らされてしまう。すると、宮野のスマホに社長から明日の仕事について電話がかかってくる。 ■ 依頼料が払えず土下座する依頼者 今回の依頼者は、大崎ノブコさんと息子のソウスケ君。旦那さんと10年ほど前に離婚してからソウスケ君と二人暮らしだが、病弱のソウスケ君を看病するために仕事が休みがちになり、仕事を解雇されたという。社長と宮野、デンゾウさんは現場に到着して家の中に入ると、大量のゴミ袋が山積みだ。社長はノブコさんに依頼料は払えるのか聞くと、今日は払えないとのこと。そして、「お願いします。夜逃げさせてください!」と言い3人の前で土下座をして、ノブコさんは目に涙を浮かべて「助けて」と訴えかける。 現在も夜逃げ屋のスタッフとしての顔を持つ宮野シンイチさん。著者に本作で登場した大崎ノブコさんの印象について聞くと、「当時は本当に気の毒だと感じました。当日お金を払えないと言ってきた人はこの人が初めてだったので、特にその感情が強かったことを覚えています」と語る。 旦那さんと別れたシングルマザーが夜逃げ屋を利用することは、珍しくないようだ。「夜逃げ屋日記」は2023年6月に書籍が発売され、著者と夜逃げ屋の社長との対談(前編/後編)も実現した。Xではほかのエピソードも投稿されているので、気になれば読んでほしい! 取材協力:宮野シンイチ(@Chameleon_0219)