小金沢昇司さんの遺作3曲を25年元日に発売 ベストアルバムに収録 1月11日が一周忌
今年1月11日に呼吸不全のために65歳で死去した歌手小金沢昇司さんのベストアルバム「小金沢昇司 全曲集~ありがとう…感謝~」(全17曲)が来年1月1日に発売され、遺作3曲を収録することが1日、分かった。10年以上前に新曲の候補作としてデモ録音をしていた音源を新たにブラッシュアップをした。 【写真】小金沢さんの遺影 13年に収録した「君へ」は代表作「ありがとう…感謝」を作曲した大谷明裕さんが手がけた。発売にあたり「父から娘へのメッセージを歌にしたものですがストックとなっていました。本人の声でデモ録音してあったものを今回、新録のオケで編集していただきました。元気だった小金沢昇司の優しい声です。涙がこぼれます…。心から会いたい」と親交の深かった友人の死をあらためて悼んだ。 「泣くだけ泣いて」と「新宿ララバイ」を録音したのは05年。両作とも、人生経験を重ねて多くの悲哀を味わった生きざまを優しく歌い上げた作品で「神楽坂」「オモニ~母へ~」などでタッグを組んだ小田純平さんが作曲。40代で脂ののった小金沢さんの艶っぽい声が魅力的に響く。 「歌手はヒット曲を出さないとダメ。そうでないと『歌手』ではなくて『カス』なんです」が口癖の小金沢さんだったが、記憶に残る優しい名曲をいくつも世に送り出してきた。大相撲・元横綱白鵬の宮城野親方は小金沢さんを「兄貴」と慕い、「ありがとう…感謝」をスマートフォンの着信音にしていたことは良く知られている。 一周忌を目前にした令和7年の元日、あの懐かしい歌声の新曲がファンの元に届く。 ◆「小金沢昇司 全曲集」の収録曲 <1>君へ(※) <2>願・一条戻り橋 <3>ひとひらの雪 <4>泣くだけ泣いて(※) <5>面影橋から… <6>新宿ララバイ(※) <7>言葉のない子守唄 <8>もう一度札幌 <9>神楽坂 <10>北の三代目 <11>南部酒 <12>昭和の花 <13>オモニ~母へ~ <14>俺の夕焼け <15>青春の忘れもの <16>北都物語 <17>ありがとう…感謝 【注】※は初収録作品