暗号資産支持派を取り込んだトランプ氏、予測市場でリード広げる
イーサリアムETF承認をめぐる賭け、リターンは大きく
ポリマーケットでは、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム現物ETFを承認するかどうかをめぐる賭けについて、難しい論争が起きている。すなわち、「承認」が取引所の規則変更を求めるフォーム「19b-4」の承認だけを意味するのか、それとも新規証券の登録フォーム「S-1」の承認を意味するのかをめぐって衝突している。 SECは先週、大方の予想に反して、イーサリアム現物ETFの発行予定者に19b-4の修正を求めた。その数日後、ETF承認プロセスにおける重要なこれらの提出書類がSECによって承認され、ベテランアナリストたちを驚かせた。SECがイーサリアム(ETH)の証券としてのポジションについて、見解を明確にしていないことから、承認は遅れるだろうと考えられていた。 しかし、野球のレジェンド、ヨギ・ベラ選手が言ったように、終わるまでは終わらない。 ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のETFアナリスト、ジェームズ・セイファート(James Seyffart)氏は、SECは「19b-4」を承認したが、取引を開始するにはまだ「S-1」の承認が必要になると指摘した。 「ETFは、関連する登録フォーム(S-1、N-1A、N-2など)と19b-4の両方がSECによって認められるまで、『承認』されたとはみなされない」とヴァンエック(VanEck)のリサーチ責任者マシュー・シゲル(Matthew Sigel)氏もXに投稿している。 このような官僚的な細かい解釈の問題にもかかわらず、1300万ドル(約20兆円、1ドル157円換算)以上の賭け金が集まったポリマーケットの賭けは、「イエス」として解決された。 その結果、いくつかの賭けが大きな利益をもたらすことになった。 ハンドルネームPaperlissというユーザーは、底値近くの7セントで購入し、1329%のリターンを得て、300ドル強を4358ドルに変えた。 一方、「イエス」に最も多く賭けていたnotgonnatrickmeは、61%のリターンで、1万ドル強の賭けを1万6902ドルにした。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:NFTイベントに登場するトランプ前大統領(Danny Nelson/CoinDesk)|原文:Trump Widens Lead Over With Biden (on Polymarket and PredictIt) After Courting Crypto Vote
CoinDesk Japan 編集部