9歳の女の子死亡 なぜ精神科医は「観賞用」スポーツカーを時速120キロで走らさせたか…裁判で語られた “理由”
「被告人を許せない。普通のスピードで走っていれば、事故があっても死亡することにはならなかった。孫は小学4年生で、まじめで優しい子。友だち思いだった。被告人には重い処罰を受けてほしい。母も同じ考えだ」 ■勤務先には「殺人犯」と電話も 妻は「取り返しのつかないこと… せめて二度と運転をしない」 裁判では証人尋問で出廷した男の妻が、「取り返しのつかないことをしてしまった」とうつろな様子で語りました。 弁護人 ― 被告人が運転する車に同乗したことはあるか 「はい」 ― 被告人の運転をどう思うか 「家族で出かけるときは、そんなに私から注意することはありませんでした」 ― 今回の件でどういう話をしたか 「取り返しのつかないことをしてしまったという話をしました。今となっては何もできることはなく、せめて二度と車は運転しないことを決めました」 ― 報道が家族に与えた影響は 「家に取材の方が来たりで、外にも出たくなくなってしまいました。勤務先にも電話をいただいたことも。中には殺人犯とかという話もありました」 ― 運転免許を取得することは 「免許は必要ありません」 ― 今後、家族で出かけたりする時には自動車は必要では 「どうしても必要な場合は私が運転し、その他の場合でも公共交通機関で移動するようにさせます」 検察 ― 今回の車輌に証人は同乗したことは 「ないです」 ― 被告人は速度違反、スピード違反がある 「交通違反をしたのは存じ上げませんでした」 妻は、言葉が途切れ途切れになりながらも、法的な誓約書をつくって男に二度と運転免許を取得させないようにしたいと話しました。 ■「元来せっかちな性格」なぜ男はフェラーリを高速で走らせたのか… 被告人質問で語られた ”理由” 事故当日、男は喫茶店に行くためにフェラーリの「トリブート」を運転していました。精神科医の男は供述調書で、自身を「せっかち」と分析しています。 また同時に、車を高速で走らせることに快感を覚えていたとも語っていました。被告人質問では、なぜ男が時速120キロで運転していたのか、弁護人、検察官、裁判官が男に問い正しました。