【コラム】待たれるアントニオ・コンテのセリエA復帰…次なる再建の場は?その可能性は尽きない | セリエA
【欧州・海外サッカーニュース】元イタリア代表監督のアントニオ・コンテ氏は、ルディ・ガルシア解任後のナポリから舞い込んだオファーに断りを入れ、最良のプロジェクトを求めている。インテルを除く、イタリアの全てのビッグクラブが彼の招へいを検討する可能性がある。 【動画】ローマでスクデットを獲得したレジェンドの二人が22年ぶりに対談!
新年を迎え、新たな目標を目指すならば、“新監督”が話題となっても良いだろう。現在、フリーの指揮官の中には、華麗な経歴を持つ者もいれば、過去に際立った成績を残せず、再起を図ろうとする者もいる。また、ベンチへの復帰を急がず、静かにチャンスを待ち続ける者もいるだろう。 ジネディーヌ・ジダン氏や、ヨアヒム・レーヴ氏、ハンジ・フリック氏、グレアム・ポッター氏ら名前が浮かぶが、来シーズンへ向けて、おそらくイタリアで最も人気があり、待望されている指揮官は、アントニオ・コンテだろう。 コンテが最後に指揮を執ったクラブはトッテナムだ。昨年3月26日に契約を解除した後、自身の希望に合致するオファーが届くまで待つことを決断した。シーズン途中からの指揮は、彼のDNAにそぐわない。まず、プロジェクトの計画に参加し、補強に関われるシーズン開幕からの任務でなければならない。 そもそもスパーズでの経験はその例外であったが、だからこそ数カ月前、ルディ・ガルシアの解任後、元イタリア代表監督の招へいを目指したナポリのアウレリオ・デ・ラウレンティス会長のオファーに断りを入れたのだろう。 したがって、コンテは少なくとも6月まで動かないはずだ。この半年間は、トリノで暮らす家族に捧げつつ、同時に自身へ舞い込むオファーを検討する時間となるだろう。きっとアントニオは、自身がこれまで違いを作り出してきた“何かを再建しなければならない場所”でのプロジェクトを求めているのだろう。
望む地はイタリア?
2016-17シーズンにチェルシーを率いてタイトルを獲得したプレミアリーグを始めとして、イタリア国外のリーグに対して常に大きな関心を寄せていたコンテ。だが、少なからずセリエA復帰の意欲を持っているはずだ。家族のそばで過ごしたいという願いは、何よりも勝るだろう。こうして資金潤沢なサウジアラビアなど数々のリーグにさよならを告げ、新天地候補の筆頭にイタリアが浮上するわけだ。 メルカートでは、人目を引く驚くべき展開も待っているかもしれない。だが、かつて選手時代に主将を務め、バンディエラでもあったユヴェントスの歴史的ライバルでもある、インテルのオファーを受け、優勝を果たした後は、どんな新天地であっても、これ以上に驚くことは難しいのかもしれない。いずれにせよ、夏がやってくれば全てが明らかとなるはずだ。