アーセナルにセットプレー界の革命児、アストン・ヴィラには元JFL選手…プレミアが誇る“影の仕事人”たち
■ブライトン:ニック・スタンレー(34歳)
グレアム・ポッター前監督の下、クラブとしての目標をプレミアリーグ残留から欧州カップ戦の出場圏内にレベルアップさせたブライトン。それを陰から支えていた一人がセットプレーコーチのニック・スタンレーだ。 2010年からボーンマスでアナリストを務め、2012年夏にインターンとしてブライトンのアカデミーでパフォーマンスアナリストとしての仕事に着手。ソレント大学でスポーツサイエンスの学士号を取り、さらにスポーツパフォーマンス分析の修士課程も終えたスタンレーは、実力を評価されてトップチームに昇格。ポッターが監督に就任した2019年夏に、クラブ史上初のセットプレーコーチの役職を与えられた。 「野心家で非常に賢く努力家」とスタンレーを絶賛していたポッターがチェルシーの監督に就任後は、暫定的に主要コーチングスタッフの一人としてトレーニングを任されたスタンレー。ロベルト・デ・ゼルビ現監督からも厚い信頼を得ている。
■ノッティンガム・フォレスト:サイモン・ラスク(42歳)
ノッティンガム・フォレストがクラブ史上初となるセットプレーコーチの就任を発表したのは、スティーヴ・クーパー前監督を解任する1週間前だった。攻撃面と守備面のどちらにおいてもセットプレーの改善を急務としていたノッティンガム・フォレスト。夏から専任コーチの人選にあたり、昨季までトッテナムで同職を務めていたジャンニ・ヴィオの招聘を望むも失敗。白羽の矢が立ったのは、イングランドU-19代表監督のサイモン・ラスクだった。 2012年から2021年1月まで10年近くに渡ってブライトンの下部組織で監督を務めていたラスクは、アーロン・コノリー、ベン・ホワイト、ソリー・マーチの育成に尽力した人物だ。2021年1月から10月までストックポートの監督を務め、2022年2月からFAに加わるまではダンディーFCでマーク・マクギー監督のアシスタントを務めていた。 FAのコーチングスタッフに加わったのは2022年の夏だったが、わずか1年半でクラブ業務に復帰することに。ただ、セットプレー指導を専門的に行うのはラスクにとっても初めての経験であり、その手腕は未知数だ。 (記事/Footmedia)
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