ウクライナ議会、「動員逃れ」防止など盛り込んだ法案可決 露との戦闘で兵力不足に対応
ロシアとの戦闘で兵力不足に対応するため、ウクライナの議会は11日、「動員逃れ」の防止などを盛り込んだ法案を可決しました。 ウクライナメディアによりますと、ウクライナ議会は11日、兵士の動員について定めた「動員法」の改正案を賛成多数で可決しました。 「改正動員法」では、対象となった人は60日以内に軍の事務所で自らのデータを登録する必要があり、これを怠れば罰金や運転免許のはく奪などの制裁が科されます。 また、ウクライナでは動員を逃れるため、国外への脱出をはかる人が後を絶ちませんが、軍への登録なしに、国外でパスポートが発給されないようにするなど「動員逃れ」を防止する内容となっています。 一方で、兵士たちの家族らからの要望が出ていて当初、改正案に盛り込まれていた長期間、従軍した兵士たちに除隊を認める条項は最終段階で削除されました。 深刻な兵力不足が指摘されるウクライナでは4月上旬、ゼレンスキー大統領が「動員」の最低年齢を27歳から25歳に引き下げる法案に署名するなど、兵力の補充を急いでいます。