福島県浅川町出身のがん研究者・吉田富三賞に金沢大教授の大島正伸氏 酵素「COX―2」と発がん促進解明
福島県浅川町出身のがん研究者・吉田富三博士の偉業を記念した第33回吉田富三賞に、金沢大がん進展制御研究所教授・同大ナノ生命科学研究所教授の大島正伸氏(62)が選ばれた。授賞式は21日、福岡市で開かれる日本癌学会学術総会の席上、行われる。 神戸市出身。北海道大獣医学部卒、同大大学院獣医学研究科修士課程修了。酵素「COX―2」と発がん促進との関係を明らかにした。3次元培養組織「オルガノイドモデル」を作製し、消化器がんが転移する仕組みの理解に貢献した。 吉田富三賞は日本癌学会と町吉田富三顕彰会の主催。がん研究発展のため、毎年1人に贈っている。