不倫問題市長が不信任後に議会解散には「地方自治の制度上の問題がある」元鳥取知事が指摘
元鳥取県知事の片山善博氏(73)が26日、TBS系「ひるおび」(月~金曜午前10時25分)に生出演。女性との不倫問題をめぐり、自身に対する不信任決議を可決して市議会を解散した大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)について言及した。 番組では、永野市長に性的関係を強要されたとして女性から訴訟を起こされ和解した問題について、同市議会での市政の混乱を招いたと市議会で主張があがり、不信任決議案は24人中20人の賛成で可決されたことを伝えた。また永野市長は24日の会見で、不信任決議が自身の不倫問題が発端になっているのは不適切だとして「議会の判断が正しかったのかどうかを考えてほしい」と訴えた上で、決議には「大義がない」と市議会側の対応を批判。会見には、市長の妻も同席する異例の展開となっていた 片山氏は議会を解散した市長の判断について問われ、「市長が法律に則ってどう判断するか」とした上で「不信任があれば解散できる制度に違和感がある」とした。「今回は市長の行動や発言で不信任になったわけですけど、議員さんの言動に問題があったわけではないですよね。ですけど、弾劾を突きつけたら議会が解散されるのはやはり変だと思う」と元知事の立場から言及した。 続けて「国政のように不信任と解散は、国会議員の皆さんが首相を選ぶ、国会議員からNOを突きつけられたら解散、というのはあり得る」と説明しつつ「日本の首長さんはアメリカや韓国の大統領と似た立場で国民が選んでいる。議会が選んでいるわけではないので、議会がNOを突きつけたときにどうして議会を解散するのかは地方自治の制度上の問題がある」と疑問を示した。