5万株のクマガイソウ満開 福島、お年寄りらが保護
福島県いわき市山中の限界集落に暮らすお年寄りたちが保護してきたラン科の絶滅危惧種クマガイソウが満開となり、約5万株の群生地が多くの観光客でにぎわっている。今月中旬ごろまで楽しめる。 群生地は標高450メートルの田人町石住綱木地区にある。株の盗掘を防ごうと地元住民が約40年前に保護活動を始め、「守る会」が2014年から観光客らに公開している。 守る会の最高齢で草取りや苗植えを手伝った平子ヒテ子さん(95)は9日、群生地を訪れ「今年も見事に咲いた。見事だ」と満足そう。 茨城県高萩市から訪れた主婦(72)は「風にゆらゆら揺れて踊っているかのよう」と話した。協力金300円で観覧できる。