立憲、維新・国民民主に国会での協力を要請 でも両党は聞き役に
立憲民主党は21日、日本維新の会、国民民主の両党と政策責任者会談を開き、立憲の提出法案などへの協力を呼びかけた。両党は持ち帰るにとどめた。28日召集の臨時国会を控え、野党間の連携強化を図りたい考えだが、国民民主が単独で与党との政策協議を進めるなど、一枚岩とはいかなそうだ。 【写真】会談に臨む立憲民主党の重徳和彦政調会長(左から2人目)、日本維新の会の青柳仁士政調会長代行(右から2人目)、国民民主党の浜口誠政調会長(右端)ら=2024年11月21日午前10時28分、国会内、岩下毅撮影 立憲の重徳和彦政調会長は会談で「熟議と公開の国会審議にしたい。政策面で情報交換を」と求めた。維新の青柳仁士・国会議員団政調会長代行は「与党過半数割れで、今までできなかった改革を実現できる」と一定の理解を示しつつ、「(3党で)お互いの考え方が一致するところも、しないところもある」と指摘。国民民主の浜口誠政調会長は「私たちは各党と等距離だ」と強調した。重徳氏が立憲の経済対策や学校給食無償化案などを説明したが、青柳、浜口両氏は聞き役に回るのみだったという。 会談後、重徳氏は記者団に「違いを乗り越え、できるだけ一つに結束することで、自公過半数割れの意味が出てくる」と訴えたが、青柳氏は「何かを合意する会議ではない」と述べた。
朝日新聞社