日本一のスーパー小学生チームが解散へ…その理由とは?~ふるさとWish鞍手町~
地域に眠る“謎”を調査する『謎解き!ドローカルミステリー』。今回の舞台は福岡県鞍手町。その謎とは・・・日本一のスーパー小学生チームが存在するにも関わらず、解散するというのです。真相を探るため、リポーターのボビーが現地を訪れました。 早速、町民のみなさんや町役場へ行き情報収集を開始。すると、有力な情報として鞍手町立体育館を紹介してもらうことに。ボビーが向かうと、そこで練習していたのは創部44年の「鞍手ジュニアバレーボールクラブ女子チーム」。現在、小学校6年生と5年生合わせて8人で活動しています。このチームが日本一のスーパー小学生チームだったのです。
2024年8月に開催された第44回全日本バレーボール小学生大会全国大会。各都道府県の強豪校51チームが参加したこの大会で、頂点に立ったのが「鞍手ジュニアバレーボールクラブ女子チーム」だったのです。チームが全国大会に出場したのは7回目。これまでの最高成績だった準優勝の記録を塗り替えて、九州勢初となる“優勝”を勝ち取りました。 大会では初戦から決勝までの8試合中7試合を、1セットも取られずにストレート勝ちするという圧倒的な強さを見せつけました。その強さの秘密は、通常の倍となる4人のアタッカーを駆使する独自のプレースタイル。子ども達を指導してきた代表の筒井英和さんは「全国大会に行ってもあまり4人で攻撃してくるチームは見たことなかったですね」と話します。実際にアタックを受けることになったボビー。どこからくるか分からない攻撃に全く対応ができません。個人練習では、相手のコートに置いた椅子を狙ってサーブを打つなど、練習方法も様々な工夫がされています。「技術だけじゃなく、正確さや判断力もすごいですね!」と、日本一のチームの強さに感心しきりのボビーでした。
しかし、このチームは今年解散することが決まっています。いったい、なぜなのでしょうか。ボビーの質問に筒井さんは…。「僕の年齢とともにいつの間にかチームが消えていくようなことよりも、どこかでけじめをつけたいなと―」感じ始めていた体力の限界。実は2年前から解散は決まっていたといいます。最後に全国制覇することを目標に、子ども達と週6日の練習を続けた筒井さん。全員一丸となり「鞍手ジュニアバレーボールクラブ女子チーム」は悲願の日本一をつかみとりました。「この子たちは自分の誇りですし、本当にありがとうと言いたい」。筒井さんはそう言って目を細めました。11月に福岡県で開催される大会が、チームとしての最後の出場となります。子どもたちは筒井さんから学んだことを胸に「今後もバレーボールを続けたい」「日本代表になりたい」と、目標を語ってくれました。鞍手町から羽ばたく子ども達の未来がますます楽しみです。 ※この情報は朝の情報番組「アサデス。KBC」(2024年9月10日放送)でお届けしました。
九州朝日放送