浦和ユースvs桐蔭学園は一進一退の攻防が展開されドロー 平川忠亮監督は初陣を飾れず
主将の阿部は引き分けた試合を総括し、「去年の経験者が少ないので、緊張していたのかもしれません。僕らがもっと声掛けしないといけなかった」と反省。セットプレーから2度あった自身の決定的なヘディングシュートについては「1本でも決めていれば勝てたのに」と悔しがったが、「でもリーグ戦は長いし、これから自信を持って戦っていきたい」と次戦に気持ちを切り替えた。 浦和ユースは4月14日の第2節で栃木SC U-18と対戦する。 昨季までジュニアユースの監督とコーチを足掛け7年担当した城定信次氏が、今季からユースのコーチに就任。主将を務めた千葉・市立船橋高から1996年に浦和へ加入し、鋭いクロスを武器に左SBや左ウイングバックとして活躍した。 城定コーチは「この年代というのは、育成を優先する考え方もありますが、やはり勝たないといけない。選手も勝つことを求めているので、より結果を追求したいですね」とユース年代の指導に携わる持論を述べた。やりがいを感じるのは「勝ったり、点を取ったりして選手が喜んでいる姿ですね」と話す。高校生年代の指導は初めてで、楽しみがたくさんあるそうだ。「監督を補佐するのが一番の仕事ですが、監督から吸収することも多い。自分もいろいろ学んでいきたい」と意欲を示した。 浦和ユースは2021年のプレミアリーグEASTで最下位に沈み、9年ぶりにプリンスリーグへ降格した。1年での復帰を狙ったが22年も6位と低迷。しかし昨年は11勝5分け2敗で鹿島アントラーズユース(茨城)に続く2位に入り、プレミアリーグ・プレーオフに進んだ。1回戦は徳島ヴォルティスユース(徳島)をPK戦で下したが、代表決定戦は帝京長岡高(新潟)に1-2で敗れ、3年ぶりの復帰を逃していた。 (文・写真=河野正)