般若のオリジナルラップも…人生をかけた潜入捜査は成功するのか?『警視庁麻薬取締課 MOGURA』第1話
大麻取締法違反の疑いで、自称ラッパーの男が逮捕されたーー。 ABEMAオリジナルドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』の第1話が1月9日に放送された。同作はラップスキルのある警察官が、覚醒剤や麻薬などの違法薬物を摘発するためにラッパー集団に潜入捜査を行ったという、ラッパーの漢 a.k.a. GAMIによる実話をもとに企画されたHIPHOPエンタメドラマだ。 【写真】ラッパー集団に潜入する警察官・般若 役者の姿に注目集まる 最初にドラマの話を聞いた時、驚いたのは出演者のラインナップだ。般若を始め、成海璃子、吉村界人、Jin Dogg、G-k.i.d、Red Eye、CYBER RUI、Jinmenusagi、ELIONE、Ashley、葛飾心という錚々たる出演者の名前が並んでおり、第1話からその存在感を遺憾なく発揮していた。 警察官の伊弉諾翔吉(般若)は、妻を亡くし、現在は小学生の男の子を育てている普通の会社員。だが、警視庁麻薬取締課への異動が命じられると、状況は一変する。同僚の高橋舞子(成海璃子)から自身の歓迎会に誘われ、カラオケでラップを披露するが、それは高橋が仕掛けた罠であり、ラップの実力を把握した上司の草田勘九郎(吹越満)から、大麻栽培が疑われるラッパー集団「9門」への潜入捜査を命じられる。いくら警察官であろうと、ラップを使って潜入捜査をするなんてことは許されていない。だからこそ、極秘任務なのだ。 最初は戸惑いを見せていた伊弉諾だが、草田から息子を盾におどされ、仕方なく引き受けることになった。それにしても、草田に向けて鋭いガンを飛ばす般若の迫力には圧倒されたし、成海璃子の「先生に言っちゃうぞ!」という愛嬌のあるセリフには癒やされた。 伊弉諾と高橋は、「9門」のクラブイベントが開催されるパティオスへと向かう。伊弉諾は限りなくラッパースタイルに寄せた赤と青のスポーティーなジャケットを着て潜入。早速怪しい動きをしていた人物の後をつけると、麻薬の売買の現場へと遭遇する。だが、9門のボス・火薬(Jin Dogg)とNo.2のOG-T(G-k.i.d)に見つかってしまう。偶然居合わせた伊弉諾も疑われるが、火薬から「お前、誰?」と聞かれると、伊弉諾はつい「ラッパーです」と答えてしまう。しかし、これが伊弉諾の将来を大きく変えることになるのだった。 ラッパーならばステージでラップできるのは当然である。「じゃあラップしてみてよ」という火薬の一言で、伊弉諾は観客を目の前にして、オリジナルのラップを披露することになった。当然、誰も伊弉諾の存在を知る者はいないが、「クソな世の中 いねぇぜ神様は」とエッジの効いたラップを披露すると、空気が一変し会場は大いに盛り上がった。ラップの上手さではない、リアルな言葉を紡ぐ伊弉諾のラップにはなぜかじんときてしまった。 火薬から呼び出された伊弉諾は、自らを「IZA」と名乗り、「9門」の一員として加入することを認められる。伊弉諾の加入を歓迎する者と疑っている者。歓迎ムードではなさそうだが、伊弉諾は晴れて「9門」へと入ることを決意する。「9門」の掟、それは「リアルだけがルール」。「お前のラップ、嘘じゃねえんだろ?」と火薬から念を押された伊弉諾は「はい……」と承諾する。 思いがけず始まったラッパーとしての生活。もう後戻りはできない。警察官としての任務を遂行しつつ、ラッパーとして活動することができるのだろうか。人生をかけた潜入捜査が今、始まった。
川崎龍也