ソフトバンク〝第2方程式〟も超強力 勝ちパターンを起用せずとも4投手が無失点リレー
◆ソフトバンク9―4日本ハム(6日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクはベテランの和田毅投手(43)が今季初登板で初勝利を飾った。5回4失点で降板した後、6回以降は4投手が無失点リレーで白星を送った。 ■「この可愛い娘誰?」名捕手の娘が豪快始球式【動画】 ゴールデンウイーク(GW)の6連戦中のまっただ中。接戦が続いており、ブルペンもフル稼働状態となっていた。4、5日の西武戦(ベルーナドーム)では勝ちパターンの松本裕樹、藤井皓哉、津森宥紀が2連投。3連投は原則禁止しているため、この試合で起用の可能性は極めて低かった(津森はベンチ外)。 和田が5回でマウンドを降りると、6回から杉山一樹、又吉克樹、ダーウィンゾ ン・ヘルナンデス、長谷川威展と1イニングずつでつなぎ、いずれも無失点。5点のリードを危なげなく守った。小久保裕紀監督は「大量リードでなくても今日のメンバーがいく予定だった。しっかり仕事をしてくれましたね」とねぎらった。 中継ぎで安定感を誇る杉山は11試合で防御率1.50。長谷川、ヘルナンデスは4試合にとどまるが、いずれも無失点と結果を残している。倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーターは「(今日も)やれるメンバーはそろえていた。みんな0点でかえってきてくれたので、すごく頼もしかったですね。(序盤は乱打戦で)あの展開をゼロで抑えるのは難しい。投げてくれた投手の力だと思います」とうなずいた。 勝ちパターンだけでなく、早い回やヒバインドで投げるリリーフ陣も安定すれば、ブルペンの総合力は高まる。倉野コーチは「みんな現状で満足していない。もっと上、もっとポジションを上げていきたいと思っている。チーム内の競争も1軍の中でもすごく激しい。切磋琢磨(せっさたくま)して、いい環境になっている。こっちとしては頼もしい限りですね」と目を細めた。(小畑大悟)
西日本新聞社