<センバツ2022・ともに咲く>選手紹介/1 広島商・植松幹太主将/広陵・川瀬虎太朗主将 /広島
第94回選抜高校野球大会に県勢から広陵と広島商が出場する。両校そろっての出場は20年ぶり。甲子園での活躍が期待される両校の主なメンバーを紹介する。【根本佳奈、池田一生】 ◇人生初の“大役”に喜び 広島商・植松幹太(うえまつ・かんた)主将(2年) 新チーム発足時、荒谷忠勝監督から主将に指名された。人生で初めて就いた役割に、最初は戸惑いもあったが、「新しい挑戦を楽しんでやろう」と、今では伝統校の野球部をまとめることに喜びを感じている。 秋は3番・遊撃手で出場。中国地区大会では1回戦の益田東(島根)戦でサヨナラ打を放ち、プレーでもチームに勢いを与えた。 好きな言葉は「切磋琢磨(せっさたくま)」。「みんなで成長しなければ、強いチームにはなれない」と、部員同士がライバル意識を常に持てる雰囲気づくりを大切にしている。 ◇信頼厚い「チームの要」 広陵・川瀬虎太朗(かわせ・こたろう)主将(2年) 山口県下関市出身で、広島の名門校の門をたたいた。身長165センチの遊撃手。「小柄でもできると証明したい」と持ち味の守備力に磨きを掛ける。 秋季大会は打撃でもチームを鼓舞。県大会準々決勝・盈進戦で、1点を追う九回に志願して代打に立つと、同点の本塁打を放ち、チームを窮地から救った。 「粘り強さを体現し、勝負どころで気持ちの強さを見せる」と中井哲之監督からの信頼も厚い。「選手は自分を見て動く。良い雰囲気を作るため言葉でも行動でも示したい」と100人近くの部員をまとめる。