辻井伸行、世界最古のクラシックレーベル「ドイツ・グラモフォン」と専属契約「世界のスタートラインに立てた」
ピアニストの辻井伸行が22日、都内で「ドイツ・グラモフォン」とのグローバル契約発表記者会見を行った。 日本のピアニストとして初めて世界最古のクラシック音楽レーベル「ドイツ・グラモフォン(DG)」とグルーバル専属契約を結んだ辻井は「ドイツ・グラモフォンのCDは小さい頃から聴いていたので非常に光栄です。うれしいと共に責任感も感じていますし、今まで以上に素晴らしいCDを作りたいと思っています」と歓喜。DGでのデビュー作はベートーベンの「ピアノ・ソナタ 第29番 変ロ長調Op.106」が含まれ、「歴史に残るCDにしたい。世界のスタートラインに立てたんじゃないかなと思います」と笑顔を見せた。 契約にあたり、共に登壇したDGのクレメンス・トラウトマン社長は「昨年、辻井さんの演奏をロンドンで聴いた。もしかしたら他の誰とも違う形で世界を見ている方。唯一無二の創造性や独自の音楽を生み出すのかなということを、音楽に対する深い洞察を感じました」と太鼓判。「この時代に最も特筆すべきピアニストの1人でいらっしゃることを考えると、日本を超えて世界でたくさんの人から愛される可能性を深く感じています」とした上で、「辻井さんの素晴らしい芸術性、音楽性を世界に届けることを楽しみにしています」と期待を込めた。
報知新聞社