日本ハム・新庄監督

◇30日　西武8―0日本ハム（ベルーナドーム） 　日本ハムの新庄剛志監督は日本シリーズ出場を見越して”超常オーダー”を組んだ。指名打者を務める今季25本塁打のレイエスを「1番・一塁」で起用し、捕手が本業の郡司を今季初めて二塁でスタメン出場させた。このほか試合中に水谷に外野の全ポジションを、右翼守備が多かった万波にも左翼、中堅を守らせるなど変幻自在な実験的な試みを実施した。 　レイエスが一塁守備に就いたのは4月以来、2度目だったが、指揮官は「普通にこなしてましたね。全然大丈夫」と胸をなで下ろした。レイエスを1番打者に起用したことも「もう1回月間（MVP）取らせたい。ソトとものすごく競ってるんで。あと2本ぐらい本塁打を打ったら決まりかな」とし、打席機会をつくったという。ただし、3打数無安打で快音が聞かれなかった。 　強肩も売りの万波に右翼守備をさせなかったことについては「あれはタッチアップ（の対策）。左翼に犠牲フライがいきそうな確率の時は（守備を）ちょっとチェンジで」。無死、もしくは1死で走者を三塁に置いた場面を想定して、左犠飛で生還されないよう臨機応変な守備変更もしていくという。 　この日の試合は新人王最有力といわれる西武の1年目左腕・武内を攻略できず、零封負けを喫したが、10月に控えるポストシーズンへ向けた下準備に余念はないようだ。