楽天・則本昂大が現状維持3億円でサイン 田中将大の退団に言及「田中さんの野球人生なので応援したい」
楽天・則本昂大投手(33)が27日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸3億円プラス出来高払いでサインした。来季が7年契約の最終年。退団を表明した田中将大投手(36)について、公の場で初めて言及し「正直すごくびっくりした」と衝撃を振り返った。 今季は抑えに転向し、32セーブで自身初のセーブ王に輝いた則本が動揺した。田中将の衝撃の報告を振り返り、言葉を選びながら大先輩への思いを口にした。 「まったく聞いていなかったので、僕も聞いたときは正直すごくびっくりした。田中さんの野球人生なので、その選択を応援したいです」 プロ1年目の2013年、開幕から連勝する絶対的エースから大きな刺激を受け、自身は15勝を挙げて新人王につなげた。ともに、球団創設初のリーグ優勝、日本一に大きく貢献した。 田中将は今季の推定年俸2億6000万円から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を大幅に超えるダウン提示を受け、他球団での現役続行を模索して自由契約を申し入れた。則本は「まだ野球をやめるわけではないので、どこかしらの球場でお会いできると思う。そこは楽しみにしています」と捉えた。 大投手が去り、大きな転換期を迎える。「今年は若手が出てきた年でもあるけど、逆に言えば若手がもっともっと出てこないといけない。どっしり1軍の椅子に座れないように底上げが必要になる」と力説した。 10月21日に手術を受けた右足首は順調に回復。このほど、三木監督と話し合い来季の抑えが正式に決まった。「ポジションは確約されていない。若い投手と争って抑えをつかみ取る」と闘志をたぎらせた。(広岡浩二)