サムギョプサルの資料写真［Ｐｉｘａｂａｙ］

仁川（インチョン）のある農畜産物専門マートで、いわゆる「脂身サムギョプサル」を販売したという主張が出た。政府が今年初め「サムギョプサルの品質管理マニュアル」を再度公表するなど、サムギョプサルの品質強化に乗り出したが、脂身サムギョプサルをめぐる論争は絶えず発生している。 ４日、聯合ニュースによると、４０代のＡさんは「２日午後、家の近くのスーパーでサムギョプサルを購入したが、脂身が多すぎた」として仁川に苦情を提起した。「妻がマートで買ってきたサムギョプサルを夕方に食べようとしたら、サムギョプサルがほとんど脂身で、ご飯もまともに食べずにマートに払い戻しに行った」というのがＡさんの主張だ。 写真で公開されたＡさん夫婦が買ったサムギョプサルを見ると、脂肪がほとんどに見える。Ａさんの妻はクーポンの割引でサムギョプサル６２４グラムを１万４６５０ウォン（約１７００円）で購入したという。価格はサムギョプサル１００グラム当たり２６５０ウォンだった。該当マート側は「本社の指針に従って品質を管理しているが、このような問題が生じて申し訳ない」として「顧客に払い戻し方針を伝え、事実関係の把握とともに今後脂肪の除去など畜産物の管理に気を遣う」と説明した。苦情を受け付けた区庁側は３日、売り場を訪ねて陳列されたサムギョプサルの状態を確認するなど点検に入った。 脂身サムギョプサルをめぐる論争が相次ぎ浮上し、韓国政府は昨年６月に続き今年１月にも加工場・小売店などが参考にできる品質管理マニュアルを作って普及した。これには大型マートなどで販売される小包装サムギョプサルなら１センチ以下に脂肪除去を勧める内容などが盛り込まれている。 しかし、脂身のサムギョプサルをめぐる論争は依然として残っている。４月、済州（チェジュ）黒豚肉のある飲食店が脂身サムギョプサルを販売して物議をかもした。昨年１２月には仁川のある区庁と協約を結んだある会社が「故郷愛寄付制」の返礼品として少なくない脂身が混ざっているサムギョプサル・肩ロースの韓国豚肉セットを発送して世論から袋叩きにあった。