債券下落か、FRB高官発言で米金利再上昇-良好な需給環境が下支え
(ブルームバーグ): 19日の債券相場は下落が予想されている。米国で連邦準備制度理事会(FRB)高官のタカ派発言や堅調な労働統計を受けて長期金利が再び上昇した流れを引き継ぐ。一方、前日は流動性供給入札後に相場が上昇しており、良好な需給環境は下支えになるとの見方も出ている。
円安進行で日本銀行の追加利上げ観測がくすぶる中、朝方発表される3月の全国消費者物価指数(CPI)が注目されるものの、予想外の数値でなければ相場への影響は限られそうだ。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米金利連動で相場は下げて始まるが、前日の相場の好地合いは評価できると指摘し、「きょうは下落後に切り返す」と予想。5月8日の10年国債入札まで長期・超長期債の入札が予定されておらず、「需給面はプラスだ」と述べた。3月のCPIは市場予想から大きく外れない限り、材料視されないとみる。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.865~0.880%(18日は0.865%で終了)、先物中心限月6月物は144円22銭~144円42銭(同144円41銭)。
先物夜間取引で6月物は18日の日中取引終値比12銭安の144円29銭で終えた。
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(5月13日から債券市況は内容を拡充して配信します。午前の市場別動向に加え、午後からは株式・為替動向を追加した【日本市況】として国内の主要市場の動向を横断的に配信する予定です。ご不明な点やご質問等がある場合はihazama@bloomberg.netまでご連絡ください)
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Saburo Funabiki