角田裕毅「本当に悔しかった」カナダGP残り5周の“ミス”を反省…スピン後”神回避”した後続には「ヒュルケンベルグ様様です」|WEDNESDAY F1 TIME
「自分たちのチームでも、まだ(ブレーキを)合わし切れていないっていう自覚はある。そういったところで、今回難しいコンディションになって、その難しさがいつも以上に増した」 8位フィニッシュまで持ち込んだ僚友ダニエル・リカルドの存在もあり、明確に自身の反省点だったと口にしている。 「それでもチームメイトはちゃんとゴールしているので、そこらへんは自分がこれから改善しなくちゃいけない部分でありますし、本当に悔しかったレースでもありますね」
ここで番組のコーナー“スロコンくん”を用いて、角田本人に66周目ターン8のシーンについて、解説をしてもらうことに。角田は「はい!……やさしくないスロコンくんだ」と口にしつつその場面を振り返った。 サッシャ氏が“ここは前にクルマ(オコン)がいて、止まりきれなかったということもあるんですか?”と尋ねると、こう返答している。 「そうですね。そこまでブレーキでメチャメチャ詰めたっていう感覚はないんですけど、(前のクルマに近づくことによって)ダウンフォースが抜けることは意識しといた方が良かったですね、ここは」 「その前の周から、結構ブレーキのリミットに入っていた感覚があったんで。それ以上に(車間を)詰めて、しかも今回のようなハーフドライの状況では”まあそうなるわな”っていうのは感覚でありました」 「別に納得のいかないロックアップじゃなく、自分でも“まあロックアップするわな”っていう感じだった。クエスチョンマークとか特になくて。今回、やっぱり濡れている芝生だったので、しかもさらにドライ(タイヤ装着)で、いつも以上にスケートリンク状態ですよね」
サッシャ氏が“氷の上を滑っているみたいだった?”と聞くと、角田としてもオーバーランした後の修正はどうしようもなかったようだ。 「本当にそうですね。トリプルアクセルからまっすぐリジョイン(コース復帰)できないかなと思ったんですけど失敗で。そのままスピンという、ダサい形になってしまいました」 ターン9奥のトラック上でストップした角田。この時、ハースのニコ・ヒュルケンベルグがVCARBのマシンを避けて、ラインを変えながら回避した。サッシャ氏はこの場面について“これ、ヒュルケンベルグ、スーパー避けですよね”と語ると、角田はヒュルケンベルグに感謝の言葉を述べつつ、ドライバー目線でいかに“神回避”なのかを強調した。 「メチャメチャすごいっすねこれ、本当に。メチャメチャありがとう」 「しかも、これは簡単なことはないと思う。しかも(路面が)濡れている方向に行くんで。リアクションが良くても、その後のコントロールが難しいと思うんで、本当にもう感謝しかないです。ヒュルケンベルグ様様ですね」