4号機だけどFDA最高齢、JAL破綻後の松本就航で唯一の中古導入
フジドリームエアラインズ(FDA/JH)初の退役機となった緑色の4号機(エンブラエル170〈E170〉型機、登録記号JA04FJ)が、3月9日の出雲発小牧行きJH418便で運航を終えた。FDAが運航する16機のうち、唯一中古で導入した機体で、今後も県営名古屋空港(小牧)で部品取りやアップサイクル(作り替え)などに活用される。 【写真】FDA初の退役機となった緑の4号機 旅客機は運航開始から20年程度を目安に退役することが多い。FDAは約15年前の2009年7月23日に、同年開港した静岡空港を拠点に就航したが、中古機である4号機は2006年製造。米リパブリック航空(現リパブリック・エアウェイズ、RPA/YX)から2010年に購入した機体で、当時の登録記号は米国籍のN866RWだった。 2010年1月に経営破綻した日本航空(JAL/JL、9201)が松本空港から撤退し、FDAが松本路線を引き継ぐことになったことから、急きょ調達したのが4号機だった。通常であれば、最初に導入した機体から順次退役となるが、2009年2月受領の初号機(E170、JA01FJ)よりも古い4号機がFDA初の退役機となった。 4号機がFDAで運航を開始したのは、2010年10月17日。就航から退役までの13年4カ月で、飛行時間は3万時間を超えた。今年1月30日にリペイントが行われ、2月2日には社員有志による機内清掃が行われ、3月9日の最終日を迎えた。 FDAの機材はすべて購入機で、残る15機は新造機。E170(1クラス76席)が2機、E175(1クラス84席)が13機となる。最新の16号機(E175、JA16FJ)は2019年12月に導入し、当面は15機体制で運航していく。
Tadayuki YOSHIKAWA