ドジャース・大谷翔平

【ロサンゼルス21日（日本時間22日）＝山田結軌、横山尚杜、丹羽政善通信員】米大リーグのワールドシリーズ（WS＝7回戦制）は25日（同26日午前9時8分開始）にドジャースタジアムで開幕し、ナ・リーグを制した大谷翔平投手（30）のドジャースがア・リーグ覇者のヤンキースと対戦する。米メディアは、43年ぶりに東西の名門対決が実現することに注目。ニューヨークポスト紙が「スター・ウォーズ」と表現するなど対決をあおっている。 【写真】大谷翔平の50－50記念カード　史上最高65万超を受注した 野球ファンの心躍る名門球団がWSで激突する。ドジャースとヤンキースの対決は1981年以来43年ぶり。球界を代表するスター選手をそろえ、資金力も豊富な2球団。各リーグで勝率トップを誇り、頂上決戦にふさわしいマッチアップだ。 ニューヨーク・ポスト紙は大ヒット映画シリーズになぞらえ、「スター・ウォーズ」と見出しを打って紙面を展開。全国紙USAトゥデーはロサンゼルスとニューヨークの名所も引き合いに出し、ライバル関係を羅列。「ロデオドライブ（ビバリーヒルズ）vs5番街（マンハッタン）」「ハリウッドvsブロードウェー」のほか、「裕福vsもっと裕福（ヤンキース）」と比較した。WS全試合をライブ配信する「Apple　TV」の公式Xは、告知とともに「ドキュメンタリーとして特集するにふさわしい対戦だ」との文言を添えた。 WS制覇27度のヤンキース、同7度のドジャースは過去11度対戦し、ヤンキースの8勝3敗。1952－56年の5シーズンでは4度も顔を合わせた。都市の規模で全米1位のニューヨークと2位のロサンゼルス。公式サイトで販売されるチケットは既に完売し、大リーグ公認の転売サイト「ゲームタイム」では価格が高騰している。第1戦の最安値は、2枚セットで1席1047ドル（約15万8000円）。最高値はヤンキース側のベンチ上で2万5839ドル（約390万円）に上る。 最大の見どころは各リーグで本塁打と打点の2冠に輝いた大谷とジャッジの主砲対決だ。しかし、実際に対戦するのは投手。大谷は第1戦でメジャー通算153勝の右腕コールと対決することが決まった。通算対戦成績は打率2割（20打数4安打）、1本塁打、7三振。エンゼルス時代の2021年9月1日に3打席連続で空振り三振を喫したものの、22年8月31日は六回に逆転の30号3ランを放った。 変則左腕のコルテスも大谷にとって天敵だ。通算では打率.167（12打数2安打）。右足を挙げて上下させ、タイミングを狂わせるような幻惑投法が特徴的。ただ今ポストシーズンの大谷は打率.286と尻上がりに調子を上げ、得点圏では2本塁打、打率.667と勝負強さが際立った。

リーグ優勝から一夜明けたドジャースは休養日。「（ヤンキースは）素晴らしいチームですし、強いチーム。アウェーはアウェーで盛り上がると思いますし、楽しみにしたい」と大谷。世界一を懸けた戦いに挑む。