グラサン&個性派Tシャツでオーラ満点のピエール瀧「地上波復帰は未だ絶望的」でも焦りなしの深い理由
4月中旬の昼頃、東京・千代田区のオフィス街の一角に、サングラスをかけた大柄な男が現れた。『電気グルーヴ』のピエール瀧(57)だ。胸元に『ドカベン』と大きく描かれた黒のTシャツを着ている。大柄な体軀にサングラスも相まって、遠目からでもひと目で分かる圧倒的な存在感を放っていた。 【画像】す、すごい…!破顔一笑でファンに応えるピエール瀧の“神対応”ぶり この日はお笑い芸人『ナイツ』がパーソナリティーを務めるラジオに、電気グルーヴとして石野卓球(56)と共にゲスト出演していた。収録後には、数名のファンが出待ちをしていた。恐る恐る声を掛けるファンに対して、彼らを一瞥するピエール瀧。虫の居所が悪かったのか、一瞬、現場はピリついたが……ファンの申し出に快く対応。記念撮影の際には、笑顔もみられた。出待ちしていたファンが興奮気味に語る。 「昔からのファンだったので、ラジオの生放送があると知って急いで駆けつけました。こんなチャンスはもうないと思って、ダメもとでサインをお願いしたのですが、サインをしてくれるどころか、握手や写真撮影までも快く受けてくれましたよ。プライベートは近寄りがたいイメージもあったので、もっと好きになりましたね(笑)」 ピエール瀧といえば、’19年に麻薬取締法違反の容疑で逮捕・起訴されている。一時は表舞台から完全に姿を消したが、’21年から芸能活動を再開。’22年に執行猶予が明けるや、飛ぶ鳥を落とす勢いで話題作に出演中だ。 「瀧さんは、俳優復帰後にNetflixの人気ドラマシリーズ『サンクチュアリ -聖域-』や『忍びの家 House of Ninjas』など話題昨に立て続けに出演。執行猶予中のスピード復帰は、それだけ業界内で、彼の演技が高く評価され、引く手が数多だったことをあらわしています。今年3月に劇場公開された映画『水平線』では、復帰後初の主演にも抜擢されました。今後も配信ドラマや映画の出演が何本も決まっていると聞きますし、地上波以外では無双状態ですよね」(芸能プロ関係者) 『電気グルーヴ』としては、ピエール瀧の不祥事で’19年の30周年ツアーが中止になっただけでなく、ソニー・ミュージックアーティスツとのマネジメント契約も終了した。それでも、こちらも’21年に「FUJI ROCK FESTIVAL」で活動再開を果たしている。 今年は35周年を迎えるメモリアルイヤーで、9月には記念ツアーも控えている。役者業が絶好調だが、レコード会社関係者は「ピエールさんは俳優として地上波復帰するよりも、音楽活動でファンを裏切ってしまった償いをしたいという気持ちがある」と語る。 「ファンも従来からの熱狂的な人が多く、不祥事は過去のこととして応援してくれている。ライブでは自身の不祥事をネタにすることもありますが、ファンは『おふざけが最高すぎる』『バカバカしさがクセになる』と受け止めてくれています。そういったこともあり、ピエールさんのなかでは、何よりもグループのファンを大切にしたいという気持ちが強くなったんでしょう。 もともと『あまちゃん』や『とと姉ちゃん』などのNHK連続テレビ小説に出演していたため、世間的には地上波に多く出演しているイメージがありますが、実際はそういうこともないのです。逮捕前も、’17年の日曜劇場『陸王』(TBS系)を最後にプライム帯の連ドラには出ていません。多くはナレーションの仕事でしたから、本人も地上波復帰に焦ってはいないと思います。お茶の間でその姿が見られるのは、まだまだ先になると思いますね」 本誌が見たファンへの“神対応”は、そんなピエール瀧の気持ちが表れたものだったのかもしれない。
FRIDAYデジタル