出合いは偶然 歌手・相川七瀬さんが10年以上続ける田植え「赤米神事」4年ぶり復活
長崎放送
長崎県対馬市の豆酘(つつ)地区にある「赤米神田」で、古代米「赤米」の田植えが4年ぶりに行われました。 【写真を見る】出合いは偶然 歌手・相川七瀬さんが10年以上続ける田植え「赤米神事」4年ぶり復活 赤米をご神体とし、その栽培を神事として行ってきた対馬市厳原町豆酘地区。 神事を担う「頭(とう)仲間」の主藤公敏さんが病に倒れたことから、赤米の栽培は2020年を最後に途絶えていました。しかし、地区の農家らが赤米の文化を残そうと、主藤さんの許可を得て4年ぶりに田植えをしました。 ●太田和雄さん「少しでも昔の豆酘の風景がよみがえっていいかなと、若い人が引き継いでくれるといいなと」 この日は神田の隣の田んぼでも赤米の田植えが行われ、地区の子どもたちや市の赤米諮問大使をつとめている歌手の相川七瀬さんも参加しました。 ●相川七瀬さん「ここが全部赤に染まる風景を作りたい。集いであったり神楽であったり、何か新しい祭の形をここで作っていければ」 相川さんが赤米と出合ったのは2011年。コンサートで訪れた対馬で、偶然見かけた赤米の赤い稲穂に魅了され翌年から神事である田植えを手伝い始めました。 国の無形民俗文化財にも指定されている、豆酘地区の赤米神事。 9月頃に赤い稲穂が実り、10月には刈り取りが行われる予定です。
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