国の登録有形文化財・JR多度津駅の「給水塔」13日から解体 蒸気機関車に水を供給する施設として大正2年(1913年)に建造 香川
KSB瀬戸内海放送
国の有形文化財に登録されている香川県多度津町のJR多度津駅構内にある給水塔が耐震不足などを理由に解体、撤去されることになりました。 【写真】JR多度津駅構内にある給水塔
JR多度津駅の給水塔は蒸気機関車に水を供給する施設として1913年に作られました。 蒸気機関車の引退とともに役目を終えましたが、四国の鉄道の発祥地、多度津のシンボル的な存在として保存され、2012年に国の有形文化財に登録されています。 給水塔は高さ10.6m、直径4.8mの円筒形で、レンガ造りの土台の上に鉄筋コンクリート製の貯水槽がのっています。 半円アーチ型の出入口や、コンクリートとレンガの境目に花崗岩の笠石を施すなど丁寧な造りとなっています。 しかし、耐震性の不足や経年劣化により倒壊の恐れがあり、検査や補修にも経費が掛かることからJR四国が解体して撤去することを決めました。 工事は13日に始まり、12月中旬には撤去が完了する予定です。
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