「ヤマト運輸」倉庫で働く社員が“熱中症対策”求め一人ストライキ決行 佐川はファン付きウェア「支給」、ヤマトは「自腹」の環境差も
業界2位の佐川では“ファン付きウェア”支給
宅配便業界2位の「佐川急便」では、4年前に倉庫で働く人に対してファン付きウェアを配布。さらに今年からは配送ドライバーにもファン付きウェアやネッククーラーを配布している。 一方のヤマト運輸では、ドライバーはもちろん、倉庫で働く人に対しても配布がなく、「着用している人がいるとすれば、自腹で購入したもの」(男性)だという。 男性は、諸外国でも異常な暑さが問題になっているとして、隣国韓国を例に出し以下のように訴えた。 「韓国では『宅配のない日』が制定される(※)など、(物流業界の労働環境改善が)徐々に進んでいますが、日本のエッセンシャルワーカー、特に倉庫内の作業者の労働環境はまだまだ悪い状態。なんとか変えていきたいと思って、ストライキに踏み切りました。(ヤマト運輸には)業界最大手の自覚と社会的責任を重く受け止め、早急に労働環境の改善に取り組んでもらいたいと思います」 ※韓国の主要物流関連企業が加入している「韓国統合物流協会」は、2020年より8月14日を「宅配のない日」に指定し、宅配運転手などとして働く労働者の休日としている。
ヤマト運輸「コメント差し控える」
男性の要求とストライキについて、ヤマト運輸は弁護士JPの取材に対し「個別の事案についてのコメントは差し控えさせていただきます」と回答した。
弁護士JP編集部