トランプ氏、有罪評決への介入を最高裁に要請-就任式控え最後の手段
(ブルームバーグ): トランプ次期米大統領はニューヨーク州地裁で有罪評決を受けた「口止め料」裁判について、連邦最高裁判所に介入を求めた。州裁での量刑言い渡しは10日に予定されている。
トランプ氏は昨年、ニューヨーク州裁の陪審から重罪34件で有罪の評決を下された。同氏は大統領選挙に勝利したことでこの評決は無効とするべきだと主張し、量刑言い渡しの延期を州高裁に求めたが、7日に退けられた。
20日の就任式を前に有罪のレッテルをなくしたいトランプ氏にとって、最高裁への要請は最後の手段だ。有罪評決は大統領免責に反すると同氏は主張するが、現時点ではまだ大統領に就任していない。
ニューヨーク州裁判所のマーチャン判事は次期大統領という立場を考慮し、実刑は言い渡さない方針をすでに明らかにしている。しかしトランプ氏としては有罪評決の無効化を望んでいる。
原題:Trump Asks Supreme Court to Halt Jan. 10 Hush Money Sentencing(抜粋)
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Erik Larson, Patricia Hurtado