「男はつらいよ」シリーズ3作品、4Kデジタル修復版にて全国無料放送 リリー役を演じた浅丘ルリ子からのコメントも到着
BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、2024年1月1日(月)・2日(火)・3日(水)の夜7時から3夜連続で「男はつらいよ」シリーズ3作品を放送する。ラインナップは、“マドンナ”リリーが登場する「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」(1973年公開、第11作)、「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」(1975年公開、第15作)、「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」(1980年公開、第25作)の3タイトルとなっており、それぞれ4Kデジタル修復版にてお届け。また今回、リリー役を演じた浅丘ルリ子からのコメントも到着している。 【写真】笑顔で上を見上げる渥美清氏と、若かりし頃の浅丘ルリ子 ■“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定された「男はつらいよ」シリーズ 松竹映画を代表する「男はつらいよ」シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)、渥美清氏主演のもと、1969年公開の第1作を皮切りに1995年までの26年間に48作が公開された。渥美氏没後の97年には、第49作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」、2019年には第50作「男はつらいよ お帰り寅さん」が公開。1983年には“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定されている。 誰もが笑い、元気になれる日本人の心の原風景を描き続けた本シリーズは、主人公の名前から作品自体が「寅さん」の愛称で呼ばれることも多く、現在でも幅広い世代にわたり多くの人々の心を引きつけている。そして今回、放送の3作のマドンナであるリリーを演じるのは、映画「鹿鳴館」で第10回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞するなど、数多くの作品で功績を残した浅丘ルリ子。浅丘が演じるリリーは、かつてレコードを出したこともある旅回りの歌手で、街から街へ、キャバレーからキャバレーへと、日本全国を旅して暮らす女性だ。 北海道・網走で運命的に出会った寅さんとリリーは意気投合し、以降、シリーズを通して長い愛の物語を紡ぎだしていくことになる。寅さんと似た境遇で生きる情熱的なリリーと、売り言葉に買い言葉の寅さんの喧嘩は、お互いの愛情の発露のようでもあり、そんな二人の掛け合いも見どころの1つとなっている。 ■シリーズ3作品を通して寅さんとリリーの物語が描かれる 1月1日(月)夜7時より放送される「男はつらいよ 寅次郎忘れな草 4Kデジタル修復版」では、“満男のためにピアノが欲しい”というさくらの願いを叶えるべく、寅さんが奔走して玩具のピアノを手に入れる。しかしそれが発端で大騒動となり、北海道へ旅立った寅さんは、網走で旅回りの歌手・リリーと出会う。浮草稼業のリリーは、寅さんと意気投合。その後、寅さんは地道に生きようと、酪農家で働くのだが、3日と持たずに柴又へ帰ってくる。そこへリリーが寅さんを訪ねて来て、再会を喜び合うのだが…。 北海道の網走で運命的に出会った二人は、その後、シリーズを通して何度も旅先でさまざまなドラマを展開していくことになる。 1月2日(火)夜7時からは「男はつらいよ 寅次郎相合い傘 4Kデジタル修復版」を放送。青森で知り合った中年男・兵藤謙次郎と旅を続ける寅さんは、函館のラーメン屋台でリリーと再会する。そして気ままな道中を3人で楽しむ中、兵藤は小樽で初恋の相手である信子に会おうとするのだが、、それがきっかけとなり寅さんとリリーは大げんかに発展。そのままリリーと別れた寅さんは、彼女のことが気がかりで悶々とした日々を送る。そんなある日、リリーが柴又にやって来るのだった――。 本作では、リリーと喧嘩した寅さんが、雨の降る柴又駅へリリーを迎えに行く“相合い傘”のシーンは、シリーズ屈指の名場面となっている。 そして1月3日(水)夜7時から放送される「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 4Kデジタル修復版」では、灼熱の沖縄を舞台に大人のロマンスが展開。ある日、懐かしのリリーから寅さん宛てに手紙が届き、彼女は沖縄で仕事中に倒れて、入院しているという情報を得る。“寅さんに一目逢いたい”というリリーの願いを叶えるべく、寅さんは那覇へ向かうことに。その後、寅さんの懸命の看病の甲斐あって、リリーは退院。二人は小さな家を間借りして同棲を始める。そんなある日、気を許し合った関係がゆえに、二人は大げんかをしてしまう…。 ■浅丘ルリ子/リリー役 コメント お正月3が日にリリーが登場する3作が放送されると聞き、とても嬉しいです。これまで長いことお仕事をしてきた中でも、「男はつらいよ」に出演させていただいたこと以上に幸せなことはありません。 リリーという女性は私自身に大変似ているということもあり、今回の3作は思い入れの強い作品です。メイク、服装なども私自身ととても近く、初めて台本を読んだ時から、スムーズに役に入れました。今でも常にリリーが心の中にいますし、当時も自分らしく、ありのまま自由に楽しくやらせていただき、私自身の話し方で発したセリフもありました。こんなに心の中から気持ちよく芝居ができた映画はそうそう無いです。私の宝物の作品です。 リリーはハッキリとものを言えるキャラクターで、私達がどこかで思っていてもなかなか言えないようなことを代弁してくれるので、セリフにもぜひご注目いただけたら有り難いなと思います。この3作がお正月にお家で観られるなんて、滅多に無い機会です。お正月の3日間、お茶の間でゆっくりご覧ください。私も観ます! ■「ジョニ男のぶらぶら昭和。新春スペシャル」に浅丘ルリ子がゲスト出演 「男はつらいよ」シリーズ3作品の放送と連動して、1月1日(月)の「男はつらいよ 寅次郎忘れな草 4Kデジタル修復版」の放送直後の夜9時からは、「ジョニ男のぶらぶら昭和。新春スペシャル」を放送。「男はつらいよ」ゆかりの地である“柴又”を巡りながら、そこに残された昭和の香りを探し出す。 そして「男はつらいよ」撮影時に、たびたび休憩や衣装替えの際に利用した柴又の高木屋老舗では、リリー役の浅丘ルリ子がゲスト出演。知られざる貴重なエピソードの数々を披露する。