台湾に入境時の免税上限額、引き上げへ 物価や購買力の上昇に対応
(台北中央社)海外から台湾に入境する際に持ち込む荷物のうち、個人的に使用する物品に適用される免税の上限額が、現行の2万台湾元(約9万5千円)から3万5千元(約16万6千円)に引き上げられる見込みであることが分かった。上限額は1989年に定められて以降改正されておらず、物価や購買力の上昇に対応する狙い。 財政部関務署(財務省関税局に相当)が引き上げ幅を調整した。近く、行政院(内閣)に提案される見込み。引き上げは早ければ今年上半期中にも実施される予定。 現在の規定では、酒類やたばこ以外の物品で免税の対象となるのは総額2万元まで。関係筋によれば、引き上げ幅は日本や韓国など近隣国の上限額や、89年以降の消費者物価指数の上昇率を参考に調整された。 (張璦/編集:田中宏樹)