ボクシング世界王者の尚弥、拓真と父・真吾さん 井上ファミリーがサントリーの新WEB―CMに出演 25日から公開
世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)統一王者の井上尚弥、弟でWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の拓真(ともに大橋)、父・真吾トレーナーが、親子そろって出演しているサントリーの新WEB―CMが25日から公開される。 発売1周年を迎えた「サントリー生ビール」の新WEB―CMの「井上真吾・井上尚弥・井上拓真」篇(60秒)はサントリー公式YouTubeチャンネルで公開。井上兄弟と、真吾トレーナーのインタビュー映像を中心に進行している。 父親に初めてボクシングを教えてほしいと伝えた時の心境や、息子からボクシングを教えてほしいと言われた時の気持ちを振り返るシーン。そして、5月6日の世界戦への意気込みまで、それぞれの胸の内を飾らない語り口で明かす親子の姿に、「ひとりじゃないから、強くなれる。」というコピーが重なる。 兄弟でマススパーリングを行う場面や、シャドーボクシングなどのトレーニング風景、リング上で肩を組む親子のスリーショットも登場。サントリーでは「次なる高みを目指して、努力を積み重ねる井上ファミリーの素顔と、親子で情熱を傾けるボクシングへの思いを表現したCMを通じて、『「生きれば 生きるほど 生ビールはうまい』というメッセージを訴求していきます」としている。 ▽3人に聞く ―今回のCMの企画を聞いた時の感想は。 尚弥「ちょっと新鮮だなと。3人でこういうCM撮影をするのは初めてだったので、楽しみもありという感じでしたね」 拓真「3人でこういうことをすることがないので、僕も楽しみでした」 真吾さん「びっくりしたのと、親子の思い出としてすごくいいなという思いはありました」 ―撮影はいかがでしたか? 尚弥「気楽にできました」 拓真「もっと緊張するかなと思ったんですけど、兄と父がいるから楽しくできて、また3人でやってみたいなと思いましたね」 真吾さん「緊張もありましたが、初の親子での撮影を楽しくやれたかなと思います」 ―CMでインタビュー撮影があることを真吾さんは聞いていなかった? 真吾さん「聞いていなかったですね。子供たちが何かやるのを、自分は見ているぐらい、としか(笑)。でも、聞かれたことに対して、実際にあったことを答えるインタビューだったので、そこは問題なく大丈夫でした」 ―おいしさにこだわっている「サントリー生ビール」にちなんで、井上一家のこだわりは。 尚弥「井上家としては分かりませんが、僕自身はこだわりがないのがいいところだなと思います(笑)。本当にそうなんですよ。こだわりというものがそんなになくて」 拓真「でも、お父さんはあるかもしれない。 尚弥「お父さんはあるだろうね、こだわり」 真吾さん「個人ならありますね。サントリーさんのウイスキーのコレクターで、いろいろそろえて飾ってあるんですけど、それを見ながらビールを飲んだり、ハイボールを飲んだりしています」 ―ボクシングに限らず真吾さんのこだわりはありますか? 真吾さん「自分でやろうと決めたことはやり通したいよね、というのはあります」 尚弥「父のそういうこだわりは、自分がボクシングを始めた時からすごく感じていることで、僕も同じ思いを強く持っています」 拓真「父から、言ったことは責任持ってやれよ、ということはずっと言われてきたので、それはボクシングにもつながっていると思います」 真吾さん「そこはやっぱりこだわらないと、今の結果とかポジションはないと思います」 ―日々ストイックな生活を送るイメージが強い皆さんは、普段どんなことでご自身をねぎらったり、癒やされていたりするのでしょうか? 拓真「疲れた時や癒されたい時は、友達と温泉に行きます」 真吾さん「やっぱりサントリーさんのウイスキーを見ながら飲んでいる時は癒やされますね」 尚弥「じゃあ、次はウイスキーのCMに出よう(笑)」 真吾さん「(笑)。仕事でも練習でも、一日やることをしっかりやって、それが終わって家でビールをガッと飲む時は癒やされますね」 尚弥「癒しは何だろうなぁ…本当にこれというものが、今は見当たりません。日々ストイックというイメージも、自分にとってボクシングは、自分を追いつめて、何か癒やしにつなげるというものではないので。逆に、サンドバックを打っている時とか、癒やされちゃいますけどね」 ―試合の後の癒やしについてはいかがですか? 尚弥「試合に勝って、チームや関係者がホッとしている顔は、自分の中ですごく癒しに繋がるというか。最高の瞬間かなと思います」 ―お父様が喜んでいる顔を見るのが最高の瞬間だと。 尚弥「それが一番ですね」 真吾さん「嬉しいですよね。 ―「サントリー生ビール」は4月に発売1周年を迎えますが、この一年で起きた変化や印象的な出来事をお聞かせください。 尚弥「この一年は自分としてもすごく大事な年だったというか。階級を変えた中で、自分が納得する結果を今は出せているので、改めて考えても、次につながる年だったなと強く思います」 拓真「自分が世界を取ったのが、ちょうど去年の4月で、それから初防衛に成功したこの一年は、新しい自分を少しでも見せられたのかなという変化はありますね」 真吾さん「尚弥が統一戦をしっかりクリアして、拓真が世界チャンピオンに返り咲いて、初防衛に成功したことです。それに尽きますね」
報知新聞社