<がんばれ・社>第95回選抜高校野球 市民一つに、頂点願う 加東市の岩根正市長 /兵庫
社のセンバツ初戦を前に、昨春の市長就任後2度目の甲子園出場を果たしたナインに寄せる思いを、加東市の岩根正市長(67)に聞いた。【阿部浩之】 加東の若者が夢を抱いて苦労し、汗をかいてしっかり甲子園出場を実らせたことがめちゃめちゃうれしい。市政でも、努力し少しでも目標に近づけることを1番重視しています。その姿を私が市民に見せる前に、社野球部が見せてくれてとても勇気づけられています。 夏春連続の甲子園出場は、春夏連続よりもはるかに重い意味があります。春夏は「あの年は強かったな」で終わりますが、夏春はメンバーが大きく入れ替わって全く違うチームなのに結果を残していることになります。 社は甲子園常連校ではありませんでしたが、夏春を実現しました。昨夏は2回戦敗退でしたが、誰もが満足できる試合をしてくれました。後輩たちは「俺たちもやれる。もっと上を狙おう」と思えているでしょう。このつながりがとにかく素晴らしい。 今、市民は「お前、甲子園に行くんか?」が日常会話になっています。それほど社は市民を一つにしてくれています。頂点に立ってほしいですが、何よりも全力を出して満足する試合をしてほしいです。その姿が市民を大きく勇気づけます。試合後半にターボをかけて勝ち抜く社の野球を球場で見たいと思います。 〔神戸版〕