「裏金議員でも1票を投じる権利がある」と安倍派議員 自民党総裁選「小石河」は戦い抜けるのか
■安倍派議員は「票を減らす」と激怒 そして、石破氏はまず「ルールを守る政治」を掲げ、自民党の裏金事件に切り込み、 「政治のための金、必要であるならば、その集め方は節度を持ってなされなければいけない。限りない透明性を持って、国民に向けて公開をする。改正された政治資金規正法を守るのは当然のこと」 と踏み込んだ。 安倍派などの裏金議員の次期選挙での公認については、 「公認するにふさわしいか徹底的に議論されるべきだ。処分が適正だったか、国民にお願いするに足るかどうか」 と裏金議員に岸田首相以上に厳しい対応をちらつかせた。 これに反応したのは、裏金議員の多くを占める安倍派の議員。安倍派のA議員は、 「石破氏は最大派閥だった安倍派の力をどう思っているのか。裏金議員でも、1票を投じる権利がある。これで石破氏は大きく票を減らすだろう」 と激怒する。 ■河野氏は「けじめ」を強調 続いて26日に出馬表明をした河野氏。裏金問題については、 「今回の不記載(裏金)問題、ルールがあるにもかかわらず、守ることができなかった。真相究明もできず、書類(政治資金収支報告書)を訂正することで、捜査当局的には終わったのかもしれません。しかし、国民の皆様の目から見て、けじめがついたと言えるのでしょうか? この不記載になってしまった金額を返還することで、けじめとしたい」 と裏金となった金額の返還を打ち出した。 裏金議員の公認については、 「返還してけじめがつけば、党の候補とする」 と「けじめ」を強調した。 これから立候補を表明する小泉氏。支援するB議員は、明るい見通しを語る。 「支援してくれる議員がどれくらい集まるかと思っていたら、推薦に必要な20人の倍以上、50人ほどは確実だ。出馬表明会見には、30人以上の議員が参加すると思います」 いち早く8月19日に出馬表明をした小林鷹之前安全保障担当相の会見時には24人の国会議員が参加した。小泉氏陣営はそれを意識しているようだ。