保健所に持ちこまれたトイプードル 高齢で複数の重い病気 なぜこんな非情なことを こみ上げる憤りと悲しみ
譲渡会の一週間後に異変が…
預かりボランティアさんの世話を受け、すっかり甘えん坊となり体もみるみる太ってくれたるいくん。日に日に元気になってくれたことから、保護から7カ月ほど経過した頃、団体主催の譲渡会に参加することが決まりました。 「ここで良縁があると良いな」と関係者全員願っていましたが、残念なことに「家族」は見つかりませんでした。そして、譲渡会の一週間ほど後に、るいくんの体に異変が起こりました。咳が止まらなくなり、あれだけ元気にしていたのについにはジッと固まり動かなくなってしまったのです。 急いで動物病院に連れていくと、るいくんの心臓が肥大し気管を圧迫していました。息がしにくくなり、その苦しさでるいくんは咳が止まらなくなっていたようでした。
「本当の家族」との出会いを諦めず里親募集を続行
新たに処方された気管を広げる薬が効いたようで、るいくんは再び安定した生活を送れるようになりましたが、がん腫瘍や心臓病を考えれば、るいくんの寿命はそう長くないかもしれません。 それでも小さな体で必死に生きようするるいくんのために、団体は里親募集を継続しています。 たっぷりの愛情を注いでくれる「本当の家族」と出会い、天寿を全うするその日まで穏やかに過ごしてくれることを願ってやみません。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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