織田裕二(左)と柳葉敏郎

　フジテレビ系「踊る大捜査線」シリーズの新作映画が公開されるのを前に、シリーズで主演だった俳優の織田裕二（56）、共演の柳葉敏郎（63）の不仲説がクローズアップされている。製作陣が言及したからだが、ここにきて織田のサプライズ出演まで取りざたされている。 【写真】視線を合わせない？織田裕二と柳葉敏郎（2003年） 　フジ系「踊る大捜査線」（1997年）は社会現象を巻き起こし、映画「踊る大捜査線　THE　MOVIE2　レインボーブリッジを封鎖せよ！」（2003年）は興行収入173・5億円をマークした。これは、邦画（実写）の歴代興収1位で今も破られていない。 　シリーズの新作映画「室井慎次　敗れざる者」が今月11日、「室井慎次　生き続ける者」が11月15日、それぞれ公開される。柳葉が演じる、元警察庁幹部の室井慎次の退職後を描いた作品。ただ、キャストに織田の名前はなく、警視庁湾岸署員の青島俊作は登場しない。 　織田と柳葉は、メディアやネット上で不仲説が指摘されてきた。 　これについて「室井慎次」の亀山千広プロデューサー、本広克行監督、脚本家の君塚良一氏が9月28日、X（旧ツイッター）のトークツールのXスペースで言及。本広監督は、織田と柳葉がドラマ版で「バチバチ」で、それは「芝居のアプローチが違うので、ぶつかるのは当たり前」と明かした。君塚氏が「現場で口ゲンカは？」とブッコむと本広監督は「黙ります」と否定しなかった。 　織田と柳葉は不仲ではなく、互いを認め合っているのは関係者の間で周知の通りだ。それぞれ演じるのが警察官役、警察幹部役で距離があり、撮影に入る前から意図的に接触を避けていた。柳葉は07年の朝日新聞地方版連載で、織田から演技をダメ出しされてキレたが、これに感謝していると明かしている。2人はその後、対談もしている。 　浮上しているのが、織田のサプライズ出演だ。 　フジ局員の話。 「織田さんが『室井慎次』で一瞬だけ出演するカメオ出演しているといった情報や、来年以降に新作映画『踊る大捜査線』が公開され、主演するといった情報が流れています」 　Xスペースでは君塚氏が「2人は共演したくないと思っている？」とツッこむと、本広監督は「そんなことはないと思うけど…。『室井慎次』のネタバレになるようなこと、誘導されそうになった」と意味深に話している。 「室井慎次」の公式SNS、サイトでは「踊る」シリーズの「再始動」をうたっている。「『再始動』という表現で、新作映画を示唆しているといわれています」（前出局員） 　2人が共演すれば、映画「踊る大捜査線　THE　FINAL　新たなる希望」（12年）以来だが、果たして――。