DeNA・牧秀悟、自己最多4個目盗塁 新主将が足でチームを鼓舞
(セ・リーグ、DeNA-阪神、5回戦、24日、横浜)鋭い出足だった。DeNA・牧秀悟内野手(26)が迷わずスタートを切り、難なく二盗を決めた。4年目で自己最多となる4個目の盗塁。次第に雨脚が強まり、1点が勝敗の分かれ目となり得る中、果敢に先の塁を狙った。 【写真】DeNA・牧秀悟と阪神・中野拓夢、佐藤輝明、森下翔太が談笑…試合前に仲良しカルテットが集結 三浦監督から「体がよく動いている」と評される新主将が機動力を発揮したのは、先頭で四球を選んだ二回だった。1死から盗塁を決め、先制機を演出。後続が倒れて得点には結びつかなかったものの、チームが進める走塁の意識改革を背中で示した。 振り返れば、2-1で勝利した5日の巨人戦(東京ドーム)でも走力をアピールしていた。同点の七回先頭で右前打を放ち、二盗を決めて好機を広げ、勝ち越しのホームを踏んだ。相手の意表を突き、ヘッドスライディングで盗塁を成功させていた。 公称178センチ、97キロ。オフシーズンには先輩の大和から体への負担を指摘され、糖質を制限するなど食事管理を徹底してきた。不動の4番打者が開幕前に30本塁打、130打点とともに「できるだけ多く」と意欲を示していたのが盗塁数の向上だった。 チームリーダーは「走塁の意識は全員についている」とうなずく。3年目までで通算7盗塁だったが、今季は足でも勝利に貢献する。(鈴木智紘)