復興願う癒やしの光 7月豪雨で延期、戸沢で「ランタンフェス」
最上地域などを襲った、7月の大雨の影響で開催が中止されていた「高麗館ランタンフェス」が16日、戸沢村蔵岡の道の駅とざわ高麗館で開かれた。本来の開催時期より3カ月半遅れたが、来場者は新たに中庭に設置されたほたる火や、韓国風宮殿のような建物の中で、柔らかなランタンの光を楽しみ、一日も早い復興を祈った。 大雨では最上川が越水し、蔵岡地区の集落全体が水没する被害を受けた。川のそばに立地しているが、道の駅は高台にあることから被害はなく、住民100人以上の避難場所になった。こうした状況から7月27日に予定していたランタンフェスは中止を余儀なくされた。 今回は、復興を願うほたる火として中庭に発光ダイオード(LED)ライト1600個を設置。影絵が映るランタン約50基も置いた。ベトナム風の布製ランタン計150基の点灯やDJライブ、韓国の民族衣装チマ・チョゴリを着る体験なども行われた。 訪れた家族連れなどは、異国情緒漂う明かりに見入り、民族衣装に身を包んで写真撮影を楽しんでいた。同道の駅の土田文子駅長は「復興に向けた願いを込めながら、ほたる火やランタンの光に癒やされてほしい」と話した。点灯は30日までの午後4~5時半。問い合わせは同所0233(72)3303。