高山厳 バースデーライブで懐かしの名曲を披露「共感していただける歌を歌い続けていきたい」
シンガー・ソングライターの高山厳(73)が19日、東京・文京区の「BAR MY PLACE」で弾き語りライブを行い、全19曲を熱唱した。 【写真】バースデーケーキに驚く高山厳 この日に73歳の誕生日を迎えた高山は「元マネジャー・平ちゃんとの再会で実現したライブ。メモリアルなものになればいいなと思います」とあいさつ。自身も所属したフォークグループ「バンバン」のヒット曲「いちご白書をもう一度」(1978年)やGSグループ「ズー・ニー・ヴー」の「白いサンゴ礁」(69年)など懐かしの昭和歌謡で観衆を魅了した。 アリスがカバーした「今はもうだれも」(76年、原曲はウッディ・ウー)を歌唱した後にはこんなエピソードを披露した。 「アリスがヒットする前、チンペイさん(故谷村新司さん)たちと全国のツアーを一緒に回ってましたね。アリスが『今はもうだれも』のレコーディングを大阪でやったとき、高い音(のコーラス)が必要になったみたいで、ウッディ・ウーの佐竹(俊郎)さんに呼ばれて僕が参加した。人の縁、めぐり合いは不思議だなあと感じます」 若いうちは他人の曲を歌うことにある種の〝抵抗〟を感じたが、最近になって心境の変化があったそうで、「あんな曲もあったなと自分で練習して歌ってみると、その時代が帰ってくるんですね」と色あせない名曲の力を明かした。 「心凍らせて」「忘れません」はピアノでしっとりと弾き語り。アンコールでは、はしだのりひことシューベルツの「風」(69年)、北山修「戦争を知らない子供たち」(70年)で盛り上げた。 元マネジャーで店長の楠橋平之助さんがサプライズでバースデーケーキを運ぶと、高山は照れながらローソクの火を吹き消し、集まった多くのファンから拍手を浴びた。 ライブ終了後には「自分たちの世代にもまだ頑張ろうというか、共感していただける歌を歌い続けていきたい」と満面の笑みを浮かべた。
東スポWEB