「今思えばよく倒せたな!」ドラゴンボールの強敵たちの「異次元な能力」を振り返る
■その強さに際限なし!?セルの超再生と戦闘力アップ
ドクター・ゲロが開発した人造人間のセルは、最強の生物兵器といえるだろう。セルは、さまざまな戦士、それも選りすぐりの強い戦士たちの細胞を組み合わせて生み出された。そのため、いろんな能力を持っている万能戦士のようなものだ。 おまけに戦いながら進化していくのも特徴で、戦えば戦うほど強くなっていく……。中でも特に反則だと思われたのが、ピッコロの再生能力、サイヤ人の瀕死からの回復による戦闘力アップだ。 そのためセルは肉体を破壊されても一瞬で元通りとなり、戦闘力がどんどん上がってしまう。しかも頭の核さえ破壊されなければどんな状態でも復活できるから、そう簡単に死ぬことはない。 ピッコロは再生することで体力をかなり削られていたが、セルにはその反動が見られないので、ピッコロ以上の能力だと思う。 悟空と一緒に爆死しかけたときのセルは、頭の核が残っていたのであっさり再生した。そこで瀕死の状態を乗り越えたために戦闘力が跳ね上がり、それに加え悟空の持つ瞬間移動の能力までも手に入れてしまう。こうしてセルは完璧ともいえる強さを手に入れてしまった……。 最終的に悟飯がどうにか勝利をおさめたのでよかったが、あのままセルが成長を続けていたとしたら……と考えると恐ろしい。セルは時間をかければ無限に強くなれる可能性を秘めていただろう。つくづく、あそこで倒せていて良かった。
■とにかく異次元だった…魔人ブウの吸収能力
最後は魔人ブウを見ていこう。筆者個人としては、魔人ブウが一番異次元な能力を持っているのではないかと思う。 まず驚いたのが、相手をお菓子に変えてしまうという不思議な力だ。これを食らってしまうと、基本的に相手は成すすべがない。ダーブラはブウにクッキーへと姿を変えられ、そのまま食べられてしまった。 一方ベジットはアメ玉に変えられたが、強さは変わらないと気付き「世界一強いアメ玉」としてブウを圧倒する。たまらなくなったブウはベジットを元の姿に戻したが、どう考えてもアメ玉の悟空たちの方が不利ではないか?と今でも思ってしまう……。 他にも瞬時に再生してしまう能力や相手を吸収する能力がある。しかも、吸収すると相手の強さが自分に反映されることになるので、吸収すればするほど強くなっていく。 悟飯に倒されそうになった時にはゴテンクスを吸収して、すぐに悟飯よりも強くなってしまった。さらにその後悟飯も吸収し、時間制限のなくなった最強の形態へと変化することに。 そこから見てもブウの強さには終わりが見えない気がした。しかも努力など一切必要ない……。能力だけで瞬時に強くなれるのは絶望でしかないだろう。 『ドラゴンボール』のボスキャラは人外キャラばかりで、特異な能力によって絶望を与える。わずかな時間で強さが爆発的に跳ね上がるのは反則としかいいようがないが、だからこそ勝ったときの爽快感もひとしおなのだろう。
大山元