「町の憩いの場だったのに」…韓国で銭湯の感電事故、住民ら茫然自失
【12月28日 KOREA WAVE】韓国世宗市(セジョンシ)で24日午前5時37分ごろ、銭湯の女性風呂で感電と思われる事故が発生し、70代の3人が心停止となった。病院に運ばれたものの、3人とも死亡した。警察関係者は「事故に遭った女性3人が浴槽の中にいたことから、水中にいて感電したと推定している。最近銭湯施設を補修したり、漏電事故があったかなどはまだ確認できていない」と述べた。 同日午後、この銭湯の近くを訪ねた。50代とみられる女性に話を聞くと、「とても残念だ。怖いから別の銭湯に行きます。とっても寒いクリスマスイブで銭湯に来たのだけど……」と言葉少なだった。 警察の規制線を見たある住民は「週末ごとにこの銭湯に来る。常連が多くて町内の憩いの場のようなところだが、びっくりした。普段は早く来るけど今日は友達と一緒に来ようと少し遅くなったが、本当にぞっとする」と茫然自失の表情だった。 隣にいた他の50代も「驚きだ。早く行こう」と友人の腕を引っ張った。この日、現場で会った人たちは皆「驚いた」「がっかりした」などと同様の反応を示した。 事故が起きた銭湯は地下1階・地上3階で、地下1階は女湯、地上1階はカウンターと男湯、2~3階はモーテルとして使用中の建物だ。 39年前の1984年12月に使用許可されたため、外見が古く施設が老朽化していたことがうかがえた。建物に通じる電力量を測定する集合計量箱は、1階の外壁左側に設置されている。 この銭湯は今年6月、電気安全公社の安全点検当時、特に問題は発見されなかった。ただ、住民たちは「建物があまりにも老朽化しているため、漏電や火災などの心配があった」と話した。 このため、常連の町内の高齢者を除いては若年層の足が遠のいたというのが住民たちの話だ。 平日には訪れる人はかなり減り、週末だけ高齢者の来訪で商売を維持した。 村の住民、ユン氏(62)は「週に1回、この銭湯を訪れるが、最近まで施設に問題があったことはないと聞いている。感電事故の話を聞いてびっくりした」と話した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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