「レスリングは皆のもの」 クィアの人々らによる英団体の奮闘
英ロンドンに、クィアの人々によるレスリング団体「フィストクラブ」がある。創設者らは「レスリングは異性愛者だけでなく全ての人のためのもの」であり、「これまでとは違うレスリングでも成功できることを証明する」のが目的だという。このクラブの関係者には「クィアのレスラーは、LGBTQ+(性的少数者)の権利擁護を訴えるプライド月間のショーだけのためにいるのではない」と話す人もいた。 「クィア・レスリングを見る準備は できているか?」 エンタテインメントとしての格闘と魚網ストッキング。クィアの人々による英レスリング団体「フィストクラブ」だ。 「これまでとは違うレスリングだって、成功できることを証明する」 創設者の1人、デイジー・ラング氏はこの団体を、従来のイメージとは違ったレスラーの受け皿として作ったと話す。 「クィアに焦点を当て、トランスジェンダーも受け入れ、人種の多様性にも懸命に取り組み、他のショーでは居心地のよくない人々にも集まってもらおうと考えた」 リング上で披露される、クリンチや関節技はもちろん、コスチュームやメークからも喜びが伝わってくる。 別の創設者は、誰もがここでくつろげることを望んでいる。 創設者の1人、アッシュ・ウィルク氏 「しばらくレスリングをし、中断後、戻ってきた。 このクラブほど、クィアな喜びを与えてくれるものはない。最初のショーを開催した瞬間、これが私達のすべきことだと分かった」 ショーのホスト、ケイティー・ブルマー氏はこう語る。 「クィアのレスラーは、プライド月間のショーだけのためにいるのではない。そのことをフィストクラブが、他のレスリング団体にも示せればと思う」