モラハラ夫の常套手段「論点のすり替え」。相手を混乱・コントロールするための戦術に隠された【4つの心理】とは?
夫婦問題・モラハラカウンセラーの麻野祐香です。自分を大切にしてくれ、本当に優しい人だから結婚をしても幸せになれると信じていたのに、結婚した途端 に優しい姿が全て嘘だったとわかり苦しんでいる女性がたくさんいます。 【データ】10人に1人が、配偶者からの繰り返しDVを受けている モラハラだとわかっていても、経済的理由や子どもの養育の問題、夫のモラハラが治り優しくなってくれるかもしれないという期待から離婚を決断できない方が多くいます。離婚を決意しても、実際に離婚の手続きを進めようとすると夫から拒否をされ調停や裁判にまで発展し、次第に心を病んでいってしまいます。モラハラの闇はとても深いものです。そんなモラハラについて長年に渡りカウンセリングを続けてきた私なりの対策をお伝えしています。 今回は何度も夫の言葉を信じては裏切られ、挙句にあなたがモラハラだと言われ、何がいけないのか、自分がわからなくなってしまったYさんのお話を書かせていただきます。
夫が鬼の形相で私を責め立てるのは、ただの八つ当たり
『結婚する前はとても優しい人だったのですが、結婚後しばらくしてから、夫が私に対して鬼のような形相で怒ることが何度もありました。夫が怒る原因はその時々によって全く違うので自分の何が悪いのか自分でもよくわからないのです。 ただ、夫に怒られるのが怖くていつも夫の機嫌を伺い、自分を押し殺していました。それだけ気を使っていても、小さな ことに文句をつけては鬼の形相で怒り出す、そして私が泣いて謝る。その繰り返しでした。』 モラハラの人の怒りの原因は、その時々で全く違います。「前回この言葉で怒り出したのでその言葉は危険ワードだから言うのは辞めよう」と気をつけても、また別の言葉が怒りの原因になるのでいくら用心をしても無駄になります。 モラハラ夫が妻に対して怒る理由は、自分のストレス発散です。自分のイライラやストレスを妻にあたることで解消しているのです。 常識ある大人でしたら、嫌なことがあったり、納得いかないことがあったとしても、自分の機嫌は自分で取るのは当たり前のことなのです。しかし、モラハラ夫は自分の機嫌を自分で取ることができずに、自分に嫌なことがあると妻に当たるのです。 妻は自分が夫の機嫌を悪くしたのだろうと自分を責めてしまいますが、原因は妻にはないのです。これはただの八つ当たりなので、モラハラ夫が怒り出しても自分が悪いと思わなくてもいいのです。でも、目の前で鬼の形相をして怒鳴られたら恐怖でいっぱいになるのは当然です。