京都・細見美術館の名品、一堂に 静岡市美術館で13日開幕
日本美術史を総覧するコレクションとして知られる細見美術館(京都市)の収蔵品を紹介する「京都 細見美術館の名品―琳派、若冲、ときめきの日本美術」(静岡市、静岡新聞社・静岡放送など主催、セキスイハイム東海特別協賛)が13日、同市葵区の市美術館で開幕する。11日、作品の展示作業が行われた。 細見美術館の収蔵品は、昭和の実業家細見良(初代古香庵)に始まる細見家3代が80年近くをかけて収集し、国内外から高い評価を得ている。同展では、重要文化財8件をはじめ、現代でも人気を博す琳派や伊藤若冲、平安・鎌倉時代の仏教・神道美術、江戸時代の風俗画など104件を展示する。 2代目細見実による琳派コレクションは琳派の潮流をたどりたいという熱意の表れという。細見美術館の主任学芸員福井麻純さんは江戸期から、近年注目される神坂雪佳(1866~1942年)まで、「琳派の自由さ、ユーモラスさを堪能してもらえる構成」と話した。 会期は5月26日まで。一部展示替えあり。5月11日午後2時、学芸員によるスライドトークを行う。問い合わせは静岡市美術館<電054(273)1515>へ。
静岡新聞社