ダルビッシュ有。今季初黒星もクオリティスタート達成の好投で現地メディアは胸をなでおろす
パドレスは悔しい敗戦により、シリーズ負け越しが確定するも、地元紙はエースの好投に少なからず胸をなでおろしたようだ。
ダルビッシュ有は現地4月2日(日本時間3日)、本拠地ペトコパークでのカージナルス戦に先発登板すると、7回82球を投げ、5安打3失点、6奪三振1四球の好投で個人としても、チームとしても今季初のクオリティスタートを達成するも、打線の援護に乏しく、今季初黒星を喫した。試合は5-2でカージナルスが勝利し、2連勝でシリーズ勝ち越しを確定させた。
試合後、地元紙『サンディエゴユニオントリビューン』は電子版に「ユウ・ダルビッシュは、パドレスにシーズン序盤では最高の先発登板をもたらすも、カージナルが終盤の打撃でシリーズ勝ち越しを確定させる」と題した記事を掲載。
その冒頭で「火曜の試合でユウ・ダルビッシュは今季初めて6回を投げ切ったパドレスの先発投手となり、チームの核となる強みの1つと期待されていた先発ローテーションの封印を解いた」とした。
その上で、「しかし、パドレスの攻撃が冬眠状態に逆戻りし、ブルペンが終盤に失点するなか、最終的にカージナルによる5-2の勝利となった試合で、ダルビッシュは敗戦の責を負った」と試合結果を伝えた。
さらに記事では、「ダルビッシュが7回まで投げたことで、2024年のパドレスが目立たないながら、好ましくない歴史を作ってしまうことは阻止した」と前置き。
「火曜の彼の奮闘により、球団史上初めてパドレスの先発投手が一度も6回を持たないまま、シーズン8試合目を迎える事態は回避できた」とした上で、「故に、ダルビッシュがカージナルスに対してやったことは、少なくとも歓迎すべき進展である」と綴った。
また、記事では82球で7回を投げ切った右腕の効率的な投球について、「彼は大量のストライクを投げ、カージナルスも早いカウントからスイングすることで彼を助けた」と振り返った。
そして、「彼はそうでなくなるまで、センセーショナルだった。そして、そのそうでないのも束の間のことだった」と、この日のダルビッシュのパフォーマンスを要約した。
J SPORTS 編集部