公正取引委員会、ハーレーダビッドソンジャパンに立ち入り検査 独占禁止法違反の容疑で
優越的な立場を利用し、ハーレーダビッドソンの正規販売店に過剰な販売ノルマを課すなど利益の侵害につながる行為を繰り返していた疑いがあるとして、公正取引委員会は30日、ハーレーダビッドソンジャパン(野田一夫社長、東京都新宿区)を独占禁止法違反の容疑で立ち入り検査した。 関係者によると、同社は2020~21年頃から販売店に達成困難な販売ノルマを課していたという。要求に従わなかった場合、正規販売店契約を更新しないことを示唆したもよう。また、ディーラーが希望しない車種を強制的に買わせていた疑いもある。これらの車両が売れ残った際、販売店を運営する会社の役員などが自腹で購入したケースもあったとみられる。ハーレーダビッドソンジャパン広報は「立ち入り検査には全面的に協力している」とコメントした。