3月から4連敗中だったルブレフがアルカラスに逆転勝利で4強入り「何度もサービスに助けられた」 [マドリッド・オープン/テニス]
3月から4連敗中だったルブレフがアルカラスに逆転勝利で4強入り「何度もサービスに助けられた」 [マドリッド・オープン/テニス]
ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)が第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に4-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめてベスト4進出を決めた。 ~ムトゥア・マドリッド・オープンでディフェンディング・チャンピオンを倒して4強入りを決めた第7シードのルブレフ選手~ 2-2から唯一のサービスダウンを喫して第1セットを落としたルブレフは第2ゲームでブレークしたリードを守って第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って1時間59分で勝利を決めた。 アルカラスは大会史上初の3連覇を目指していたが、同大会での連勝は「14」でストップして同種目の最長記録で並んでいる大先輩のラファエル・ナダル(スペイン)を抜くことはできなかった。 開幕戦の香港で優勝を飾るなど快調にシーズンをスタートしたルブレフは2月のドバイ準決勝で線審に暴言を吐いて失格処分を受けたあと、3月のインディアンウェルズ3回戦からマッチ4連敗と苦しい時期を過ごしていた。ルブレフがトップ3の選手に勝ったのは、ステファノス・チチパス(ギリシャ)に対する2022年11月のATPファイナルズ以来で8度目(10敗)となる。 「今日は何度もサービスに助けられた。カギになったのは、僕が試合を通して完全に落ち着いていたことだと思う。負けていたときも僕は何も言わなかった。それと終盤にはさらにいいサービスを打つことができた。立ち上がりはあまりサービスがよくなかったけど、第1セット以降は徐々によくなって最後は本当によかったよ」とルブレフは試合を振り返った。 「僕はここ6週間まったく勝てていなかった。だから何も考えないほうがいいんだ。それはほんの一瞬のことだし、誰にでも起こり得る。誰もが経験しているし、もっとも重要なのは努力して改善し続けることなんだ」 ルブレフは次のラウンドで、第21シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-1 3-6 6-3で破って勝ち上がった第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。
テニスマガジン編集部