【POG】ノーブルロジャー距離延長での重賞V2へ手応え(栗東発)
競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 10日のフィリーズレビューは11番人気のエトヴプレ(牝、藤岡)が逃げ切りV。重賞初挑戦で初制覇を決めた。これまでの5戦は千二で、今回が初の千四だったが、スピードを生かした逃げで最後までリズム良く運び、そのまま押し切った。次走は優先出走権を獲得した桜花賞(4月7日・阪神、芝1600m)を予定。さらに1F延びてどんな走りをしてくれるか注目したい。2着コラソンビート(牝、加藤士)、3着セシリエプラージュ(牝、中村)も同レースへ。 フェアリーSを制したイフェイオン(牝、杉山佳)は13日に栗東へ帰厩。師は「背が伸びて大きくなりました。それに落ち着きも出てきました」と成長を実感。「本番(桜花賞)に向けてしっかりと調整をしていきたいです」と気を引き締めた。 毎日杯(23日・阪神、芝1800m)を予定する有力馬2頭。特に新馬-シンザン記念と無傷2連勝中のノーブルロジャー(牡、吉岡)に注目が集まる。重賞初Vを決めた前走について、田嶋助手は「上手な立ち回りで、しまいもしっかりしていました。いい勝ち方でした」と、レースぶりを高く評価。今回は距離が1F延びるが、「うまく脚をためて運べるように、中間のケイコで馬の後ろにつけて我慢をさせる練習をしています。その効果はありそうですし、ケイコも順調にこなしてきています」と手応えを感じている。 ファーヴェント(牡、藤原)は3度目の重賞挑戦で初制覇を目指す。6着に敗れた前走・きさらぎ賞について、田代助手は「ゴール前で不利があったからね。それに初の右回り、初の当日輸送の競馬でもあり、少し戸惑ってもいた」と敗因を分析する。「放牧を挟んで、ここを目標に順調にきている。前々走、前走と差はわずかだし、今回は右回り、当日輸送も2度目になるので。スムーズなら上位争いになっていい」と巻き返しへ期待を寄せた。(馬サブロー栗東支局・塩手)